いつまで続くかわからない…というか会社がもういいといえばそれで終わりなのですが、少しでも小倉店、そしてライトノベルに興味を持っていただければ幸いです。
今回は栗本薫先生の話にしようか、それとも戦争モノの続きにと思ったのですが、また思いつきで書いていきたいと思います。
どうでもいいことですが、担当は野球が好きです。
どのくらい好きかというと、谷沢健一の生涯本塁打数と聞かれて「273本!」と即座に答えられるくらい…え、たとえとして分からない?
では、榎本喜八の安打数が2314本というのも…分からない?はい。まあそうでしょう。
ふつうの人は一生『えのもときはち』って言葉は使わないと思いますし。
担当に限らず、どれだけ世間で野球人気低下が叫ばれようとも、日本人の琴線に触れるスポーツであることは間違いなく、野球を題材にしたフィクションはマンガ・小説・映像を問わず非常に数多くあります。 しかしライトノベルで野球をテーマにした作品、というのはほぼ皆無といっていい状況で、どちらかといえば非現実を扱うことの多いライトノベルでは仕方がないとも言えます。
(図1)
(図2) (図3)
舞台となるのは、異世界でも近未来でも宇宙でもない、現実世界の兵庫県。
廃部寸前の高校野球部を舞台に、女性の野球部員たちが活躍する、というのが骨子になっています。
内容的には十分に面白い作品なのですが、今でも当時でもおよそラノベの主流とは程遠いテーマであり、どちらかというと少年漫画ならば十分に『アリ』ではあったと思います。
作者の一色銀河先生は、このシリーズ完結後に「思い出はいつも線香花火」(図4)という、いわゆる『王道なライトノベル』をおちょくったような、それでいて十分に面白い伝奇ものを書き、その後「そらいろな」(図5)において、 再びライトノベルで野球モノという高いハードルに挑んでいます。
(図4) (図5)
次回はなんの話にするか相変わらず不明です。たしか昔のSF新人大賞かなんかで野球モノがあったような…。
(担当 有冨)
※この記事は2009/6/24に掲載したものです。