ライトノベルの創成期では、必ずゲームのノベル化作品がそのレーベルの新刊に一冊は入っていた、 というくらい、ライトノベルといえば「ゲームの小説化を出す場所」というイメージがある方もいるかもしれません。
そもそもライトノベルの元祖ともいうべきこの↓作品が、『ゲームのノベライズ』なのですから当然かもしれません。
(図1)
ゲームのノベライズは様々な出版社のレーベルから出ていますが、割合でいくと”ファミ通文庫”がやはり一番多いようです。 母体があの”週刊ファミ通”なのですから、当然といえるかもしれません。
(図2)
(図3)
原作者、あるいはゲームの製作に関わったスタッフがノベライズする場合であれば、ある程度世界観やストーリーも、ファンに納得のいく形になりやすいと思います。 しかし、そうではない作家が執筆した場合、ライターの力量に関係なく、読者が咀嚼できない展開や設定があることが往々にしてあります。
ゲームのファンにとっては、ストーリーやキャラがある程度遊び手の想像力にゆだねられている分、すべての読者に受け入れられる内容にするのは難しいものです。
(図4)
次回もゲーム原作のライトノベルについて考えます。
(担当 有冨)
※この記事は2009/3/4に掲載したものです。