まんだらけ 小倉店

L.S.C in 小倉 〜ライトノベル普及委員会〜【第13回】「主人公」について(その1)

このコラムが、おそらく2009年最初になると思われます。今年もよろしくお願いします。

新年とは全く関係がありませんが、今回は「主人公」について考えてみます。
主人公とは、つまり物語の「中心」になる人物のことです。それが単身であれ、複数であれ、人間あるいは無生物(?)であれ、
物語の中心になる存在は、ライトノベルに限らずフィクションにはかならず存在します。
また、ウィキペディアによれば、主人公にはいくつかの定義があるとされています。

(図1)

『感情移入の対象』としての主人公には、ここ最近人気の「バカとテストと召喚獣」(図1)の明久があてはまります。
読者は明久のバカさ加減に笑いあきれながらも、その性格と行動力に移入していきます。


(図2)

『特異な才能の持ち主』の主人公はそれこそ数多いますが、最近では「カンピオーネ!」(図2)の主人公・護堂が”神殺し”というかなりの大風呂敷を広げた能力の持ち主です。

(図3)

『物語の個性を象徴するもの』としての主人公は、「塩の街」(図3)における、塩害によって滅亡する世界そのものが主人公といえます。

(図4)

『主人公と狂言回し』というやや複雑な主人公関係としては、時代が遡りますが「メルヴィ&カシム」(図4)が存在します。
この場合物語の語り手はカシムですが、物語を進める、あるいは混乱させる主題はメルヴィになります。

(図5)

『主人公が大量に存在する』作品としては、なんといっても群像劇の傑作「ブギーポップ」シリーズです。(図5)
話によって主人公が目まぐるしく変わるこの作品では、ブギーポップは主人公でもあり、狂言回しにもなり、端役にもなります。

(図6)

『主人公の交代』が行われた作品は、「ロードス島戦記」(図6)におけるパーン→スパークの関係があります。
もとはテーブルトークRPGのリプレイの1部・3部の主人公だったキャラクターたちだったため、当然といえば当然と言えます。

次回はもうすこし主人公キャラについはつっこんで考えてみたいと思います。

(担当 有冨)

※この記事は2009/1/7に掲載したものです。
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