電子遊戯広場

第86回 ソーラーパワーシリーズ「大脱走」



バンダイのソーラーパワーシリーズのうちの1つ「大脱走」。
数あるこのシリーズの中で、僕はこのゲームが一番良く出来ていると思います。

舞台は刑務所。主人公は服役中の犯罪者という設定の、ちょっと変わったゲームです。

スタートは、牢屋の中で、主人公は監視の目を盗みながら、唯一の道具であるノコギリで、3本ある鉄格子を切っていきます。
この鉄格子は、1本につき、10回切り込まないと切断できなくなっています。
切っている時に、監視が牢屋の扉を開けて見回りにやってきて、見つかってしまうと1ミスになります。

監視はランダムに扉を開けてくるので、いつくるのかという緊張感と、はやく外に出なければ!というあせりが、このゲームを、よりエキサイティングにしています。

ようやく鉄格子を3本切り、外へ脱出すると、今度はいきなり壁の上から、刑務官が主人公めがけて発泡してきます。
その弾をかわしていると、次は、下から警察犬がかみついてくるので、これもかわします。

この、弾と警察犬という、二重攻撃ともいえる激しい追撃をかわしていると、仲間の車が迎えにくるので、急いで乗り込むと、脱出成功ということで、クリアボーナスがもらえます。

このゲームの、もう1つ変なところは、牢屋内でのミスは1ミスとなるのですが、外でのミスは、再び牢屋に戻されるだけで、ミスにはならないことです。
銃で撃たれたり、犬に噛み付かれる方が、よっぽど命に関わるから、ミスになると思うんだけどなぁ。

まあいいや。
それにしてもこのゲームの背景に注目すると、右側の壁は牢屋の壁と、刑務所の塀の両方を兼ねており、左上のゆるやかな曲線は、牢屋の鉄格子のある壁の上部と、脱出逃走する際の、仲間の車が逃げる道となっているとは、実に見事なつくりではないでしょうか?
天晴!!

図A-1…この間を監視が行き来し、ランダムで扉を開けて牢屋の様子を見てくる。
図A-2…鉄格子1本につき、10回切り込まないと外れない。
図A-3…監視が扉を開けたときは、ベッドの上にいないとミスになる。

図B-1…弾を撃ってくる。
図B-2…噛み付いてくる。
やってきた車に乗り込み、奥の道へ逃げる。

−この記事は2005年8月25日に掲載したものです−

(担当 佐藤)

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