2005/11/28掲載
まんだらけ新宮店

第164回 こずえ嬢の勝手に連載!面白少女コミック!!


こんにちは!
無類のキノコ好き、こずえ嬢。
某ハンバーガーショップにて、近日キノコ入りハンバーガーが発売になるとの事。

……(たら〜…)←ヨダレ。

発売まで待てません。店に突撃しても…?(いや、ダメだろ。)

ささっ!それはさておき。
行ってみましょう。
今回ご紹介するコミックスはこちら!!

白泉社 花とゆめコミックスより
和泉明日香先生の

「トカゲ王子」

「え?お見合い?」
突然、王である父に告げられ驚く、リナリア王国第一王女・カナリィ・ダールベルグ(17)。

「そう、隣国のガザニア王家のヒース王子だ。行ってくれるか?」
にっこり笑って、見合い写真をカナリィに見せる。

「ええ、お父様。私だってもう17歳ですもの。そういったお話が来るのも分かりますわ。でも……」

次の瞬間、カナリィの笑顔が影を帯びて父は怯えだす。

「隣国のヒース王子と言ったら、三国一のアホ王子として有名ですわね!!」

「飲むわ、賭けるわ、女グセ悪いわ…とにかくどうしようもないって話でしたわ!!」

先ほどの微笑みはどこへやら、すっかり呆れ顔になってしまう。
「ごめんよぉカナリィ〜!!父さんどうしてもって頼まれちゃって…嫌なら断ってくれていいから!!一回会うだけでイイんだよぉぉ〜(泣)!!!」

結局、泣きついてくる父の顔を立てる意味も込めて一回だけという条件で会うことに。

**********

一方、こちらは噂のヒース王子。
ソファに踏ん反りかえって王子様気分満々である。
…実際王子なんだけれど。

「ハッッ……クション!!!」
そして、ソファから少し離れた所にある小さなテーブルの上には、鮮やかに活けられた花と花瓶、花瓶の裾には片手にペンを持ち、鼻をすすっている一匹の・・
…トカゲ。その周りには、山積みにされた(ヒース王子の)課題。

「風邪かなぁ…」

「あ、そうだ。あのさぁ…頼みがあるんだけど。」
「…頼み?(嫌な予感…)」

あまりににこやかな、そして笑顔の後ろに隠れた邪心が見えてしまい一瞬固まる。

「え?お見合い決まったの?!」

「―ってな訳でこれな。」
ヒースは小さな子袋をトカゲに渡す。

「なんだい?コレは…」

「魔法薬。特定の相手と身体を入れ替えることが出来る。ちなみに効果は24時間♪」
「なななな……そ、それってヒース?」

「この薬で一日俺になってさ、見合いぶち壊してくんない?」

―やっぱり――――!!!

何度も断ったが結局薬を飲まされて、入れ替わりお見合いに参加。

**********

そして、お見合い当日。
カナリィさん、かなりの気合を入れての登場です。
「どんなアホ王子っぷりを見せてくれるのかしら?」

「初めまして、カナリィ姫。ヒース・ハイランドジアです。」
しかし、自分を出迎えたヒース王子は、聞いていた話とは違い紳士的で、彼はそのままカナリィに跪き、手を取り甲にキスを落とす。

「お目にかかれて光栄です。」
噂に聞くヒース王子は、基本的にカナリィには受け付けないらしく、会ってそんな態度取られようもんならお説教してやろう、そう思っていたのだ。

「わ…私もです。ヒース王子。」
だけど、予想だにしなかった王子の態度に少々驚いてしまう。

変わって、ヒース王子……の中にいるトカゲさん。
(うわ――――!!うわ――――!!!綺麗な方だ―どうしよう〜!!!!)

…動揺しまくってました。(笑)

「本日は、どこをご案内して下さるの?」
予定では、城下町を案内という事だったのだが、トカゲさんはそれを聞いていなかった為、咄嗟に出たのが…

「…もっ…森なんていかがですか?!」

「森!!森なんて私初めてです。案内していただけるのですか?!」これまた驚きの反応。
言ったはいいけど、すぐに嫌がられるのだろうなと思っていたので、カナリィの嬉しそうな顔に一瞬ポカンとしてしまった。

懸命に案内してくれる王子に、噂はデマであったのかと思い始めるカナリィ。

お互いに一回会うだけのはずが、森から帰る途中、再度会う事を約束する。

**********
それを聞いて、ヒースは大激怒。
ぶち壊せといったものを、何でまた会う約束してきてんだ!!、と大層なご立腹で。

やっぱり俺じゃなきゃダメだな…そう呟いて、二度目のお見合いにはヒース自身が行くことに。
トカゲさん、スキあらば邪魔してやろうとヤル気満々だったのに、それに気付いたのかヒースはトカゲさんを檻に閉じ込めてしまう。


「ヒース様!お久しぶりです!!」
「ええ、姫。またお会いできるなんて思いもしませんでした。」

「………。」
カナリィは、何かがおかしいと気付き始める。
そして、本日も森へご案内。

「えっと、姫…」
「あの、一つお伺いしたいのですが……」


「あなたは一体誰なのですか?…あなたは私がお会いしたヒース様ではありません」

「…何を…私がヒースですよ?」
「いいえ、確かにヒース様はあなたかもしれません、でも……」


「あの日、私がお会いしたのはあなたではありません……」

正体を見破られたヒースは、特に悪びれた様子もなく、開き直り始める。

「…まぁ、でもこの顔で良かったら一晩くらいお付き合いして差し上げてもよろしいですよ?」

言われて、カナリィの説教魂に火が着いた!!

―瞬間!!!

カナリィの手のひらは、ヒースの顔に直撃して……?!

**********
はい。
表紙の絵を見て貰うと分かると思うのですが、トカゲさん可愛いらしいです!!!
一生懸命、姫を助けようとする姿も、ヒースに苛められながらも言われたことはキチッとこなす姿も〜〜〜〜っ!!
皆で最悪な王子に鉄拳制裁です♪


(担当 仲野)

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