「禁厭」と書いて「まじなひ」と読みますが、禁厭と書いた場合は所謂「おまじなひ」よりもモウ少し高度な雰囲気があります。
本書は66種の「禁厭」や「呪術」の方法を心霊家皆本幹雄氏が撰録したものです。
タイトルは霊術・霊法となってますが同義です。
禁厭と云っても神道系から密教系、日蓮系、陰陽道系、道教系など多種多様で、しかもそれぞれが混交してゐてハッキリ「何々系」とは弁別し難いことも多いです。
本書掲載のものは神道系が多いやうですが、多くは出自不明の民間祈祷師の呪術の類ひです。
(ちなみに以前「大祓詞」を百回奏上して停電が起こったハナシは本書掲載のエピソード)
「おまじなひ」といふものは相応の霊験があるから現在までも残ってゐるワケで、その効力は認めざるを得ませんが、問題は安易に使ふと色々あとでややこしいことになったりします。
ややこしいこと、とはつまり霊的な借金のことです。
借金は借金でかまはないとしても、問題は利率と「貸主の筋」です。
出自不明のよくわからない禁厭を修法してしまふとタチの悪い霊物と結縁する危険があります。
つまりは闇金から借金をしたやうなもので、利息も法外だし、その上メンダウなクサレ縁が出来てしまふ、といふリスクです。
だから「禁厭」をやる際はそれがどういふ出自の法なのかを事前に吟味するべきでせう。
特に密教系、陰陽道系は気軽に手を出すと怪我を蒙りますので注意が必要(それらの宗教が悪いといふのではなくて、密教や陰陽道にはさういふワル霊物すら使役してしまふほどの験力がある、といふこと)。
「禁厭・呪術」といふものは本来は然るべき筋から相伝を受けるのが理想であり、書籍のみの独修には向きません。
しかしある程度霊学の基礎を押へてる人であれば、どの術が危険かどうかの判断が出来るからこの程度の禁厭・霊術であればリスクは少ないでせう。
要するに本書はとっつき易い入門書の体裁ではありますが、決して初学者向けではなく中級者以上向けといふことになります。
といふことで霊学中級者以上の方に、あへてお薦めしたい書籍です。
(担当 山口ケン)
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