まんだらけコンプレックス 3F なぜ今、忍者映画なのか？

今年の9月に「カムイ外伝」の実写映画が公開・・・ですね。
「日本映画最大級の超大型アクションエンタテイメント誕生」と銘打たれ、今映画館に行くと予告が見れます。
カムイ役、松山ケンイチ。スガル役は小雪。
銭ゲバといい、また松ケンか！と思わずにはいられないのですが。
自分はこの映画のエキストラに応募して、外れ、早1年が経ち・・
最近やっとこの公開情報がニュースで流れ始めたので、カムイ関連商品なぞを紹介したいと思います。

「カムイ伝画集」
これは白土三平が出している唯一の画集。ガロでカムイ伝が連載していた頃のカラー絵を集めています。
「カムイ伝」の物語自体、江戸時代の身分差別が主軸になっていて、「忍者カムイ」という肖像よりも、そういった世の中のを描いている作品が多いです。
村人や祭り、動物・・・忍者同士の殺し合い、差別されたものの虐殺風景など、絵の中で一番印象深いのは、死人の顔でした。白土先生の描く死人はいつもグロテスクで、人間って死んだらこんな顔をするのか、と息をのんでしまうような表情が頭から離れません。
ガロ本誌ではなかなか集めにくいので、この画集なら一気にその臨場感を味わえます。

「忍風カムイ外伝」
こちらはアニメ版カムイ外伝のもの。
「カムイ外伝」がアニメ化したのは1969年。外伝関係のムック本はこの一冊しか発行されていません。
外伝のカムイは前作のカムイの双子の兄、そして抜け忍として登場しています。
これは先ほどの画集とは違い、「カムイ」本人にスポットをあてています。
絵コンテ、主題歌の歌詞、最終回のシナリオ、各回のあらすじ、など内容は充実しており、これからアニメ版をご覧になる方も、アニメ版が好きな方も楽しめます。

「カムイ外伝」の魅力は何と云ってもカムイの圧倒的なかっこよさ、でしょう。
孤独なヒーローなどとうたわれていますが、あの端整な顔をしかめて苦悩し、生き延びるためだけに戦う姿にはため息が出ます・・・・。
映画をご覧になる前に、ぜひ覗いてみては如何でしょうか。

明日21日12時より3階にて販売いたします。
是非お越しください。

(担当田路）