精神世界ではかなり以前から2012年が注目されてゐます。
もともとは「マヤカレンダー」が2012年12月22日で終はってゐることが発端で、アセンションとかフォトンベルトとか、ハルマゲドンとか人類滅亡とか色々とカマビスしく云はれてをります。
本書は一見よくあるコンビニムックのやうですが、なかなか硬派な内容で「2012年には何も起こらない」といふスタンスで数々の2012年関係の予言を検証したものであります。
表紙に「ハルマゲドン商法にダマされるな!」とあるやうに、巷間に流布する人類滅亡の恐怖を煽るやうな内容の書籍とは全くスタンスが違ふのであります。
だからと云ってアンチオカルトの結論ありきの否定本とも違って、2012年に関係する様々な予言を収集してかなり詳しく検討してゐるので、精神世界系の人にとっても説得力があります。
具体的には既に有効性が切れたのではと疑はれる「ノストラダムス」「エドガーケイシー」「ジーン・ディクソン」から、予言や預言の定番「ヒトラー」、「ヨハネの黙示録」、「ファティマ」、またマニアックなところでは「シルバーバーチ」、「アステカ」、「アガスティア」などなど。
さらには古神道家友清歓真が言及した謎の予言書「をのこ草子」、日本予言書としては定番の「未来記」、そして何よりも神道予言特集として「伯家」、「出口王仁三郎」、「日月神示」を検証。
特に「伯家神道の預言」については関係者の証言に基づいてこれを否定してをり、このムックのレベルの高さをうかがはせます。
その他にも北陸の拝み屋さんや、予言者ジュセリーノのインタヴューなど非常に多角的です。
錯綜する2012年問題を俯瞰するのに役立つでせう。
但し、「アセンション」や「フォトンベルト」など2012年問題に不可欠な要素についてはほとんど触れられてません。
全体のトーンが「2012年に滅亡はない」といふ論調なのですが、そもそも2012年問題は、ノストラダムスの1999年問題とは違って「滅亡」が問題となってゐるのではありません。
もっとポジティヴな契機として捉へられてをり、恐怖の対象といふよりは、待望されるものです。
それゆゑ「恐怖心を煽るハルマゲドン商法にダマされるな!」と云はれても正直ちょっとピンと来ない感じではあります。
なんであれ、マヤ暦のリミットまで四年を切りましたので、これからも「まんだらけ大予言」では2012年問題についてちょくちょく取り上げて行くつもりです。
ご興味のある方のご来店お待ちしてをります。
(担当 山口ケン)
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