本書前書きによると著者は以前「高校生にもわかりやすく」といふコンセプトで仏教事典を書いたとのことで、本書もその同一線上にあり非常にわかりやすく書かれてゐます。
著者はどこぞの有名大学の博士や教授といふ訳ではありませんが、肩書きだけ偉い人がズラズラと連記された事典よりも在野の研究者が一人で書いた事典の方が丁寧であったりすることはままあります。
いまどき事典や辞書なんて云っても「ウィキペディア」があるから不要ではないか、なんて云はないでください。
チラっと見ただけでも、実際にこの『宗教用語大事典』に載ってゐる「ケノーシス説」、「スナータカ」、「ドゥホボル派」、「代受苦」、「霊宝経」なんて項目はすべてウィキぺディアには載ってませんでした。
「天下のウィキぺディア」といへどもその程度です。
なんでもネットで調べがつくであらうといふのは大いなる虚妄といへませう。
本書は堂々の1000頁超。
宗教・哲学の「本当の学習」の座右に是非一冊。
(担当 山口ケン)
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