『CM野郎』は石森章太郎作品によくある、描いてる途中に描きたいものが変わってきて思いもしない方向に転がっていくという部分が良く出てて個人的には大好きな作品です。
ストーリー的な部分での方向転換ではなく、方法論が全く正反対に向かっていきます。
連載開始時は石森作品の中でも一際ナンセンスギャグに徹底されていて面白いと思った事はすべて取り入れているかのような破綻っぷりが魅力。
『JUN』でやった事をギャグでやろうとしてるかのように、自由なコマ割。最終回にかけては一変してシリアスな展開で進み、コマ割だけ見てるとまるで『HOTEL』です。ストーリーだって人間交差点的です。
『CMコマちゃん』は1971年に週刊漫画サンデー(実業之日本社)に連載。
この『CMコマちゃん』は『CM野郎』に登場する須毛駒子を主人公にしたスピンオフ作品です。
掲載誌がナンセンス漫画の牙城・週刊漫画サンデーという事もあり、終始徹底したナンセンス。
石森先生の下品なギャグは、ちょっと度が過ぎていて読んだ事のない人は一度読んでおいて損はないと思います。
手塚先生にしろ石森先生にしろ、天才は変態であるという事がよくわかります。
手塚先生の『おはようクスコ』というタイトルを見た時、「どんなクスコだよ!!
医師免許持ってる人はレベルが違うなー!!」とビックリしましたが、僕の想像していた内容とは違い安心しました。
朝日ソノラマ・サンコミックス『CM野郎』全1巻初版改定印なし \2,100(税込)
実業之日本社・ホリデーコミックス『CMコマちゃん』全1巻初版ビニカバ欠 \2,625(税込)※見返し記名あり
まあこのあたりは、だいたいお店にあると思います。
クスコの話がしたかっただけでした。
(担当 國澤)
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