『一休』武田鏡村著 新人物往来社 ¥525 『一休 逸話でつづる生涯』安藤英男著 すずき出版 ¥525 「一休の真似して寺を追ひ出され」といふ川柳があります。つまり修行の足りない僧侶が一休さんのマネなんかしたらすぐ破門であるといふことです。 逆にいへばそれくらゐ一休宗純といふ禅僧はムチャクチャだったのでせう。そんな一休さんの破天荒な人生を辿ったのが本書です。 たとへば、一休さんは齢78にして森女といふ盲目の女性の肢体を貪った感想をいくつも詩にしたりしてゐます。その点について本書では以下のやうに述べられてをります。 「一休が「美人の婬水を吸ふ」「婬水」「美人の陰に水仙花の香あり」などと題する詩をよんでいるのも事実である。そこには森女の肉体に耽溺し、回春の悦びをありのままにうたった一休の実像があるようにも思われる〈中略〉そこには、もはや破戒もなければ女犯もない。生死も禅境も悟境もない。こだわりも何もないところに、一休は自由に遊化して娯しむ」(本書226頁より)我々凡俗にはなんのことだかよく判りませんが、なんであれ一休さんのハチャメチャさが爽快感を与へて呉れることだけは確かなやうです。 とるに足らぬことでクヨクヨしてゐるときには一服の清涼剤くらゐにはなりませう。 『仙道錬金術房中の法』 高橋総一郎著 学研ムーブックス ¥1575 (書き込み跡あり) 房中術とは道教に由来するセックスについての秘伝のことであります。セックスを通じて回春、不老長寿を得ることを目的とするのです。 本書はその房中術についての案内書でありますが、いはゆるセックス指南書の類ひではありません。 驚くべきことに本書で紹介されてゐる房中術は、パートナーを必要としないのであります。 元来房中術といふのはその性質からして魔道に堕ちやすいと云はれてをりましたが、これなら安全でかつ高い効果が得られます。 その上そんな行為に協力して呉れるやうな理解あるパートナーを探すといふ大変な手間が省けてなんとも合理的です。 モチロン、本書に紹介されてゐるやうな修行法を続けて実践すれば相手のある「それ」のときにも絶大な威力を発揮することでありませう。 体に「気」を帯びるやうになると、さういふときに一体どういふことになるのか、是非実感して頂き度く存知候。
(担当 山口ケン)
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