【まんだらけトピックス】本・まんが・コミック・TOY・同人誌の専門店

ジュヴナイルSFから放出です

エスエフ世界の名作 (11)
太陽系ようさい
著・ドレツァール / 訳・松谷健二
デザイン・鈴木康行 / 表紙さしえ・風間史朗
1967年岩崎書店発行

エスエフ世界の名作 (17)
時間ちょう特急
著・カミングス / 訳・南山宏
デザイン・鈴木康行 / 表紙さしえ・伊坂芳太良
1967年岩崎書店発行

有名な作品から古典の作品まで幅広く網羅した、岩崎書店が1967年から刊行した好感の持てるシリーズ。
こちらのシリーズの特筆すべきところは絵を担当している方が現在ではSFの叢書に寄稿するには意外な方ばかりで、そのイラストを、多色刷りでしっかり掲載している点。
また巻末にはタイトルにちなんだミニコラムを掲載しているという、当時の子どもたちにSFを少しでも触れて知ってもらおうとする、SFを育まんとする心が感じ取れます。
現在こちらのシリーズから何冊かは同社から別のシリーズとして刊行し直していますが、こちらの絵は現在の作家に変化しており、このオリジナルの持つ世界観は表現できていません。
なお、今回ご紹介分は、函背絵入りverでの販売となります。
状態はどちらも経年の汚れ小傷み、「時間ちょう特急」のみ函の裏表紙に黒いシミが約1cm弱ありますが、このシリーズのでてくる状態を考慮すると、並の状態です。

青心社SFシリーズ
星々の轟き
著:エドモンド・ハミルトン / 編・安田均
1982年青心社発行

青心社SFシリーズは1982年より青心社から僅か7冊のみ発行されたシリーズ。
僅かとは書きましたが、こちらのシリーズには巻末にその作者の詳細な作品リストと、作者についての解説が掲載され、力の入れようがわかるとともに、当時マイナーであったろう作家の起用など、特筆すべき点は多数あります。
2006年に同社から装丁を変え、刊行されなおしましたが、こちらは「ピーナツバター作戦」「子供たちの午後」を刊行してからストップ状態。
こういった現象がSFやミステリの分野ではよくありますが、このシリーズの企画の力のいれようから、続けて欲しかったのは一ファンとしての要望です。
今回入荷分はヤケ強めになっていますが、本文に大きな破れなどはありません。

少年少女世界恐怖小説シリーズ
黒ねこ
原作:E・A・ポー / 訳・久米穣
装丁・原田維夫 / 絵・生頼範義
1972年朝日ソノラマ発行

平井呈一が監修した朝日ソノラマの怪奇・恐怖小説のシリーズの一つ。
平井呈一が、恐怖小説の持つ本当の良さ、面白さを「文学」として子どもたちに味わってもらうために刊行したシリーズ。
やはりこういった力のはいったシリーズを見ると、感慨深いものがあります。
カバー裏に小しみ、本体表紙に極小のしみがあります

こちらは8/3(金)からの販売アイテム！

(担当三次)