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itz「雪解けの恋」をUPしました！

桜が咲いているのに雪が降っている…
そんな幻想的な風景に見とれていると、その奥では一人の男性が泣いていた。

季節特有の景色もだけれど、男の人の泣き顔なんて見るのは珍しい事だな、と思っていた男子高生・澄人。

あの人どこかで…と思っていたら通っている高校の教師で、今年の担任を受けもつことになった染谷だった。

女子からはモテるが無口でクール。
彼はどんな人なのだろうと、初めての授業で外に出て俳句を一句提出することになったので一足先に終わった澄人は声をかけてみる。

一見取っ付きにくそうにも見えるが、話してみると意外と面白くて、笑顔を引き出す事も出来た。

普通に笑うんだ…思っていた印象と違うじゃん。
そんな風に思った澄人はこの日からしつこいくらいに染谷先生に絡み続ける。

泣いていた理由までは聞けなかったけれど、それが友人の結婚式の帰りだった事を聞く。

澄人は自分が何故こんなに先生が気になるのか、仲良くなろうとしてしまうのか、、先生の事を考えない時がないくらいには気づいたら好きになっていた。

自分の気持ちを伝えても答えもくれない先生。
悩んでいたところ、染谷が男性と口論している場面に出くわす。

「～ちゃんと好きだったよ」
この言葉が聞こえた瞬間自然と仲裁に立っていて、相手の男性を止めて染谷の手を取り走っていた。

染谷が泣いていた理由がまさにその男性だった。
学生時代に両思いになり、校内でキスしていた写真が学校で出回ってゲイだ、気持ち悪いと周りから引かれてしまう。

その日をきっかけに染谷が好きだった長谷川から避けられてしまう。
避けているか問うと、世間の目を思い知られた長谷川はもうやめよう、普通の友達に戻ろうと言い疎遠になってしまう。
そして彼は女性と結婚した。

染谷は生まれつき男性しか愛せない人。
この出来事がきっかけに好きになっても壁を作ってしまうようになっていた。自分と違って女性を普通に愛せる人はいずれ離れて行ってしまうんだろうと。。

男性に恋をしたのは初めてな澄人。でも長谷川の様に離れるつもりはなく、引かれることを恐れず友達にも先生が好きだという気持ちを打ち明ける。

どんなに気持ちを伝えられても受け入れようとしなかった染谷ですが、友達に打ち明けている所を聞いていて涙を流していた…

教師と生徒して1年間過ごしてきた二人。
指導者と教え子という壁を越えた今、どの道を選んで歩んでいくのか。

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(担当久保木)