北冬書房 菅野修 「冬哭」入荷いたしました。
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本書は1982年発行、菅野氏の初短編集であり、表題作"冬哭"を含む全七編が収められております。
(カバーの配色に時代を感じます。)
当時氏が活動の場としていた「ガロ」や「夜行」に発表した作品に加え、 画き下ろし作品、山根貞男氏による評論や菅野氏によるあとがきが掲載されております。
この作品集で注目すべき点は、劇画を超えた劇画。
超えた、という表現が正しいのかどうかは分かりかねますが、 発想力における忠実なる自由性、それを成し得るだけの画力。
今までのいわゆる"劇画"と呼ばれていた表現方法とは明らかに違うなにかを、 この"処女"短編集からは、圧倒的なほど感じられるのです。
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私の故郷に海はありませんが、しかし、
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私は菅野氏の描く海を知っていました。
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私はこの瞬間を知っていたのです。
コマの隙間から波の音が聞こえる。
コマの空白から死が漂う。
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この一冊だけでは、菅野修という所在を知ることは不可能です。
しかし、まだこの作家に触れた事の無い方にとっては、今回は非常に良質なチャンスであります。
なぜなら、これが作家の始まりであるからです。
どの作品集も素晴らしいのですが、やはり入り口は"始まり"から入って頂きたい。
勿論、ご存知の方もこの機会にまた読み返してみるのもいいかも知れません。
34年前、漫画はここまで来ていた。
7/23(土)、本店Ⅱにて販売いたします。
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本書は1982年発行、菅野氏の初短編集であり、表題作"冬哭"を含む全七編が収められております。
(カバーの配色に時代を感じます。)
当時氏が活動の場としていた「ガロ」や「夜行」に発表した作品に加え、 画き下ろし作品、山根貞男氏による評論や菅野氏によるあとがきが掲載されております。
この作品集で注目すべき点は、劇画を超えた劇画。
超えた、という表現が正しいのかどうかは分かりかねますが、 発想力における忠実なる自由性、それを成し得るだけの画力。
今までのいわゆる"劇画"と呼ばれていた表現方法とは明らかに違うなにかを、 この"処女"短編集からは、圧倒的なほど感じられるのです。
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私の故郷に海はありませんが、しかし、
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私は菅野氏の描く海を知っていました。
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私はこの瞬間を知っていたのです。
コマの隙間から波の音が聞こえる。
コマの空白から死が漂う。
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この一冊だけでは、菅野修という所在を知ることは不可能です。
しかし、まだこの作家に触れた事の無い方にとっては、今回は非常に良質なチャンスであります。
なぜなら、これが作家の始まりであるからです。
どの作品集も素晴らしいのですが、やはり入り口は"始まり"から入って頂きたい。
勿論、ご存知の方もこの機会にまた読み返してみるのもいいかも知れません。
34年前、漫画はここまで来ていた。
7/23(土)、本店Ⅱにて販売いたします。
(担当 しみず)
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