【まんだらけトピックス】本・まんが・コミック・TOY・同人誌の専門店

「これは起爆装置だ。
残念ながら『原爆』はもう残っていないが、この国にはそれに匹敵するモノが無数にある。
爆弾はその内一箇所『原発』の中に仕掛けてある。
米軍が撤退しなければコイツを爆発させる」(#11「VON」より)

社会に翻弄され、抹殺された二人の少年が、この国における“絶対的禁忌”の象徴ともいえる『原子爆弾』を用いてまで、訴えたかったコト。
『テロル』と共に現場に残した“VON”に込めた想い。

私は目の前で起きたコトがずっと信じられなくて、色んな人が聞きに来たけど、私は何も話せなくて、きっとこのまま一生喋れなくなったんじゃないかって、そんなコトを思ったりしたけど、でも、だんだんそれにも慣れて、あっという間に1年が過ぎました。

彼らに向けられた銃口から放たれた薬莢に伴う“残響”が未だ耳に残る日々ー。
物語の根幹に関わることができなかった『少女』と、彼らが追い求めた『オイディプス』によって語られる『スピンクス』の想い。

「俺たちを憶えていてくれ。俺たちが生きていたコトを―」

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(担当成田)