「万が一壁がなくなったとして、そこに現れるのは天国じゃないぜ、地獄だ。
混乱、無秩序、争い、略奪……
無理だよ、絵の具じゃないんだ。混ざり合うなんてできない。
どちらかがどちらかを滅ぼすしかないんだ。そういう運命なんだよ。
愛と憎しみ、
敵と味方、
壁の内と外、
そして“アンタ”と“俺”。
……決してひとつにはなれない」(#06「密やかな危機」より)
ヒトの“理想”と呼ぶにはあまりにも薄っぺらな“戯言”を、よく“綺麗事”と一笑に付されるコトがあります。
その度に思う……
綺麗事の何がいけないの?
綺麗なセカイを望むコトがいけないコトなの?
汚いモノなんて見たくない、私は 綺麗なモノしか見たくないのに……
そんな私の“弱さ”、“姑息さ”を見透かすかのようにネズミが言い放つ、
「アンタは逃げ道を探してるだけさ。
自分が傷つかない方法を見つけようとしているだけだよ」
ネズミのこの台詞は痛みを伴い 私の胸に突き刺さりました。
その通りだと思ってしまったからです。
確かに 私は逃げてた…。
「少なくとも僕はキミの敵にはならない。
何があっても、殺されたとしても、キミの傍にいる」
そんな『告白』にも似た紫苑のコトバに対しても、
「綺麗事だ」
そう一蹴するネズミに、紫苑はこう放ちます―。
「決意だ」
きっとそのカタチがどうであるかは関係ないのだと思います。
在るがままのセカイを望もうと、歪なセカイを望もうと、そして綺麗なセカイを望もうと…。
大切なコトはセカイに対して“望み”を抱くというコト。
その“望み”の強さに呼応して、セカイはカタチを定めていく―。
“NO.6”が紫苑の望みに呼応してどうカタチをかえていくのか。
最後、紫苑に委ねられた“未来への選択肢”。
紫苑が出した“応え”は―。
その行末を見届けて欲しい。
本編と合わせて是非聴いて欲しいのがオーディオコメンタリー。
梶さんが元々原作のファンだったというコトもあり、コメンタリーとしては珍しく作品について熱く語りあってます。
役者さんも含めて、この作品を創っているヒトたちがどういう想いを込めているのか、是非知って欲しいです。
NO.6は私の大好きな作品で、私の人生観に大きな影響を与えた作品です。
他の作品とは少し『色』の違う作品なので、私のように感じる方は少数かもしれません。
それでも、私のようにNO.6が掛け替えのない作品になってくれる方もいると思いますので、少しでも興味を持たれた方は是非。
まぁそんなに構えなくても、7月からの「バッテリー」に合わせてあさのあつこさんの作品に触れてみたいという方も大歓迎です♪
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(担当 成田)
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