【まんだらけトピックス】本・まんが・コミック・TOY・同人誌の専門店

【絶唱ぜっしょう】感情をこめ、夢中になって歌うこと。

写真家、石内都が思春期を過ごした横須賀を撮り下ろした写真集、「絶唱、横須賀ストーリー」。

唄声が聴こえてこなくとも、この写真をみれば夢中になってシャッターを押した様子がわかるはず。
荒れ狂う粒子の中、次々と現れる横須賀の姿。

一瞬判別不能なほどアップで写された大胆な構図、開くたび視界を切り裂くように登場をする街並み、全体的に斜めの構図が多いのは意図的に行ったそうで、画面になるべくたくさんものを写し取りたいと思った結果、一番おさまりがいい構図が斜めだったそう。
「写真に感情は写らない、でも面白い写真には必ず写りこんでいる」と言われたことがありましたが、海馬で働き始めて、名作を見る度この言葉を思い出します。
写真家が何を感じたか、どんな気持ちで撮ったかなんて見る人には関係ない、けれども、当人が欲張って、詰め込んで、出来上がった写真が面白くないわけがない。
自分が見た全てを形にという情念が動いてできあがった1冊。
荒木経惟による寄稿「写真織女石内都は、情炎している」収録、べた褒めしています。

初期三部作の内でも人気が高く、入手難易度高なこちら、入荷しただけでもすごいのに驚くべきことに本人のサイン入り。

状態も経年程度のヤケ等は多少あるものの、目立ったイタミはなくかなり良好。
もしかしたら二度と入らないんじゃ…、出していいんだろうか…とあれこれ考えましたが、今年一年の感謝の気持ちと来年もどうぞよろしくしたい下心をこめて販売します。

こちらは12月26日（土）から中野店4階海馬で販売します。
14時までは店頭販売のみ、14時以降は通販でもご購入いただけます。
事前のお取り置きは承ることができません、売り切れの際はご容赦ください。

(担当佐久間)