【まんだらけトピックス】本・まんが・コミック・TOY・同人誌の専門店

商業誌未収録番外編・インタビュー・そして商業誌に収録されているタイトルでも加筆修正前だったり…と、本好きなら。小野不由美さんのファンなら。
国会図書館に蔵書があるとはいえ、やはりできれば…いまだ復刊されていない今…いつでも手元に置いておきたい！所持したい！というお気持ちの方もいらっしゃるかと思います。

そんなイベント時のおなじみアイテム、小野不由美さんの「中庭同盟」。
「おなじみ」と今言いましたけども、入荷頻度的にはやっぱり早くて1年～3年（とてもざっくりですみませんが）に1回ですからね…。
それでも「おなじみ」って使ってもいいだろうかってちょっと夢見る程度には、こうして入ってきてくださるのだからありがたいことです。
入荷頻度がまだ10年に1回じゃないことに感謝したい…ありがとうございます。
ただし今後どうなるかは紙…いや神のみぞ知る、ですが。

この本には「悪霊シリーズ」や「十二国記」シリーズの番外短編が収録されています。
もともと情報ペーパー・「京都私設情報局」（小野さんも編集に関わることもあったファンによる情報ペーパーです）に掲載した作品を集めたのがこの本。

「中庭同盟」に掲載されている、商業ベースの本に収録済みのタイトルといえば、「書簡」「函丈」などですね。
ただし、文庫版（ティーンズハート版でも講談社文庫版でも）は「中庭同盟」掲載分に加筆がなされているものが入っています。
「函丈」は文庫版収録時にタイトルも「乗月」に変更されていますね。
物語の展開などは基本的に同じですが、文庫収録時の加筆修正になぜその言葉を選んでいったのか等いろいろ想像しながら読み比べるのもまたいいものです。もしかしたら、その読む時によって「今はこっちのほうが好きかな」とか、違う感じ方ができるかもしれない…。
いろんな楽しみ方を考えると、文字好きにはわくわくできることなのではないかしらと思います。

ここで担当がいろいろ書かずとも、ファンの方はきっと「小野さんは本を出し直すならきっと以前の同じままにはしない」って予測していらっしゃるでしょうけども…！
お手持ちの小野さんの十二国記と悪霊シリーズを総動員して、お楽しみください。

この本は、8/13に渋谷店の女性同人コーナーショーケースにお出ししますよ。
残念ながら本に使用されている紙の素材的にも、べっかべかの美本はなっかなかお目にかかれないので、今回入荷分もちょっとイタミがあります。
読むだけなら問題ない程度のイタミですが、購入前に状態を確認されたい方はお気軽にスタッフまでお申し付けくださいね。

皆様のご来店をお待ちしております。

(担当和泉)