今回お出しするのは同和春秋社の昭和少年少女文学選。
1954年から1955年にかけて出版された全10冊のシリーズで児童文学専門ではない作家が多いというのがポイントが高いです。
あか抜けていて読者の空想をかき立ててくれるようなタイトルも魅力的。非常に豪華なラインナップですね。
状態に関していえば、カバーがなかったり、ヌレがあったりですが揃っているのはなかなかないので、セットでの販売です。
ご来店お待ちしております。
1.カッパの巣 / 福田清人
初出単行本は昭和8年金星堂出版「河童の巣」。
今回子供向けにするにあたってリライト+加筆されています。
状態:裸本、表紙ヌレ、シミ
2.虹を吹く少年 / 檀一雄
先妻律子の死をきっかけとして、息子の太郎や日本中の子どもたちために書いた小説。
無頼派として近しいひとにはさんざ迷惑かけたでしょうが、こういうロマンティックなところはさすが文学者。
状態:カバーヌレ
3.火野葦平 / 七色少女
小説家火野葦平の少女小説。占領下の時代、七人の少女たちのそれぞれの生き方、友情を描いた青春小説です。
状態:カバーヌレ
4.星をまたたけ / 井上靖
雑誌「少女」に発表された表題作ほか、「猫の持ってきた手紙」、「ほくろのある金魚」が収録。
子どもたちに読ませたい
状態:裸本、表紙ヌレ、イタミ
5.雲の中から / 尾崎士郎
昭和19年の1月から12月にかけて「少年クラブ」に連載された作品。
多くの作家の執筆動機の例にもれず尾崎士郎も6才になる自分の長男がきっかけで、人生を考えるためのひとつの基礎を築いてやろうと思ったとあとがきで話しています。
状態:裸本、裏表紙、遊び紙ヌレ
6.二階のない学校 / 十和田操
戦前に大人向け雑誌で発表された作品のリライト版。明治の自らの少年時代を題材とした作品です。
ほかにも「赤いカード白いカード」、「少年のふるさと」など短編がいくつか収録されています。
状態:カバーヌレ、少ヤブレ
7.ルリ色の海 / 由起しげ子
岡山県野谷村の葡萄園の取材からできた表題作ほか、昭和27年放送のために書いた「北風の笛」が収録。
挿絵は長男の伊原通夫です。
状態:裸本、表紙ヌレ、イタミ
8.あこがれの森へ / 藤沢桓夫
「女学生の友」で連載していた少女小説を単行本したもの。東北地方の牧場で馬と育ったひとりの少女の物語です。
状態:裸本
9.緑の十字架 / 那須辰造
第3回産経児童出版文化賞作です。幼くしてなくなってしまった子どもが、自分の創作ノートを見て作った小説のあらすじを見つけ、それをヒントに作り上げたのがこの作品です。
「少年クラブ」に連載されていたものを単行本化にあたって書き直しています。
状態:カバーヨレ、小口ヌレ
10.ばら色のリボン / 飯沢匡
雑誌「少女」に1年間連載していた作品です。
当時の少女雑誌の作品に批判的だった飯沢が、ならば感心させるようなものを自分が書くということで発表したもので、評判もよくラジオ化もされています。
やはり念頭には娘が読むということがあったようです。
状態:裸本、ヌレ、イタミ
こちらの商品は8月15日(土)から中野店4階海馬で販売します。
16日(日)までは店頭販売のみ、取り置き、通販のお申し込みは17日(月)から承ります。
売り切れの際はご容赦ください。
(担当 久保田)
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