ジョージ秋山、つげ義春、ねこぢる、古屋兎丸、丸尾末広等等…。そのラインナップの中でも、最後の方に来る、あんまり並んでない作家「ロビン西」。前述の作家より人気がある、という意味合いではなく、入荷があまり無いのです。
でもまだ『マインドゲーム』はアニメ映画化した影響と、新版・旧版があるのとでちょくちょく入ってきます。
今回ご紹介するのは、マインドゲームに比べると全然出て来ない、彼のキャリアで多分唯一の実写映画化作品『ソウル・フラワー・トレイン』。
表題作をはじめとする、大阪抒情人情劇短編集。在日朝鮮人のお爺さんや、水商売の女性などを描きつつも問題提起はしない・格好はつけない、という描きっぷりが実に気持ちよい短編集です。
オカシさとちょっぴりの哀しみで以て、「物語」では無く、「人間」を描こうという気概が感じられます。 表題作はロビン西と映画監督西尾孔志の共同作業による新規脚本で映画化されており、こちらのソフト化も今か今かと待っているところですが(主題歌は少年ナイフ!)、てっきり映画化に乗じてエンターブレインが新装版など出してくれるもの、と思っていたら全くその気配も無く。なので、大事に大事に売っていこうと思う次第でございます。
「ニューウェーブ」なんて大層な呼び方をしていますが、『ソウル・フラワー・トレイン』はどんな世代のどんな人間が読んでも楽しい、良い意味で全く高尚さの無い漫画です。最近なんだか元気が無いなー、という人に。もしくはそんな人が身近に居る人に、買って読んで頂きたい1冊です。
こちらの商品は8/16(土)開店時より本店2ショーケースにて販売致します。
事前のお取り置き、電話通販等は出来ませんのでご了承ください。
それでは「ソウル・フラワー・トレイン」の印象的な一コマにて、お別れです。
(担当 石田)
ご注意点
掲載の情報が販売情報の場合
- 掲載商品についてのお問い合わせは(指定がある場合は上記コメント内に記しておりますのでご確認ください)開店30分後からの受付となっております。各店の開店時間は、店舗情報にてご確認ください。
- 掲載の商品は店頭でも販売するため売り切れる場合がございます。
- 商品の探求は、専用の探求フォームをご利用ください。
掲載の情報が買取情報の場合
- 掲載の買取価格は商品状態、在庫によって予告なく変動します。