
表題作はあくまで「女と男」であり逆ではないところがミソであり、畑中純らしさです。
この「桜井文庫」という、B7サイズ(青年コミックの半分)の同人誌のような作りの本は何かと言うと、かの辰巳ヨシヒロの兄である桜井昌一が立ち上げた「日本一小さな出版社」東考社発のインディーズレーベルで、70年代後半に水木しげるの貸本作品復刻出版をするところから端を発し、鈴木翁二などガロ系作家も取り込みつつ80年代末間で続いたもの、なのです。
ちなみに、52号『女と男』は桜井文庫ラスト数作に位置し、この後53号同じく畑中純『クマゴローの性春』が続き、そのキャリアを終えているようです。

「女」が先にくるのはこういう訳だったりします。

77年初出のオール版画エッセイ「田園通信」も載っていたり、

一コマ漫画・イラストーリー的作品がメインとなっています。
この本の最後に収録されている「The MOONMAN」という作品が印象的です。

「タルホ」と名乗る月あたまの男と幼女がうんたらかんたら益体のない話をするだけの筋で、そこには猫の「サクタロー」も登場したり…と、半分ファンアートのようなカアイラシサ。
月あたまは、水木しげるの「ムーン大王」を彷彿とさせるフォルムしていますね。
こちらは4月30日(水)より中野ブロードウェイ3F 本店 II ショーケースにて販売します。
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(担当 山田)
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