【まんだらけトピックス】本・まんが・コミック・TOY・同人誌の専門店

今回はGWということで様々な商品をご用意していますが今回は富沢順「PANKRA BOY」をご紹介です。
富沢順（以下富順）といえば一部に熱狂的なファンを持つ漫画家で、百万の言葉を交わすよりも「Arガス・レーザーブレード！」「こんないいかげんな時代に炎を撒き散らしながら生きる男がいるとは」「名刺カッターッ！」（詳しくはこちらでも）
等の一言が何よりも雄弁かつ有名でしょう！　あ、一言じゃなかった。

最近では劇画チックな作品やグルメ漫画を描いている富順ですが、昔はかの「聖闘士星矢」の車田正美の弟子としてその牙を研ぎ澄ましていたわけです。
「コマンダー0」「企業戦士YAMAZAKI」などが著名ですが今回紹介する「PANKRA BOY」は10週打ち切りという最速レベルの作品です。
だからといって駄作などでは決してない、熱い熱い富順パトスが飛び散り迸る漲りギトギト＆こってりしまくりのコレステロール値K点越えの名作なのが富順作品の素晴らしいところです。

この「PANKRA BOY」はプロレスを題材としたアクション漫画。とはいえジャンプなんで実際は格闘アクション漫画に近い作品でしょうか。
どちらかといえば派手さは抑え目で、渋い富順節炸裂の薀蓄格闘描写、そして車田作品から延々と受け継がれている血しぶき溢れる素晴らしい作品です。
抑えるところは抑えつつも人情節も忘れないのも富順作品の良いところ。

それに加えて2巻の最後には受賞作＝デビュー作である「鋼鉄の殺人者」が収録されておりこれもマストな作品です。
「PANKRA BOY」では後の「企業戦士YAMAZAKI」などのハードな劇画タッチに近い絵柄になっています。
それに対して「鋼鉄の殺人者」は「コマンダー0」「ガクエン情報部H.I.P」などの車田タッチの影を残しながらもポップかつ愛らしいタッチの絵が見れます。
87年発表の「ガクエン情報部H.I.P」と88年の「PANKRA　BOY」は1年しか離れていない作品なのでこの1年は富順先生には大きな変化があった一年だったのかも…と想像してみたり。

という熱い熱い「PANKRA BOY」全2巻、ゴールデンウィーク中は4/27（土）から様々な商品を販売しますが、こちらの商品は27日（土）12時に本店IIのショーケースにて販売します。
5/7(火）までお取り置き、通販は出来ませんのでご了承ください！

(担当黒田)