担当はこの漫画を、震災後ちょっとしてから読んだんですが、え?これは地震をもとに描かれた漫画なのか?と錯覚しました。
網野成保さん、90年代に日野日出志さんなんかと並んで活躍されたホラー漫画家なのですが、残念ながら、出版された本は二冊のみ。
今回たまたまこちらの一冊が入荷したので、GWということで販売させて頂きます。
本作は短編集で、夏目漱石「夢十夜」をかなーりホラータッチにコミカライズした短編も非常に「イイ」んですが、何といっても、泉鏡花の同名作を引用した「高野聖」が素晴らしいんです。
結末に関わる部分なので全部はお伝えしませんが、
「敦賀」において「年の始めに何もかもを道づれに大往生した神」が、死後も「放射能と思しき影響を周囲に与え続け」、そんなことになると全く思いもせずに「村人たちは神を祀っていた」と。
あまりのリアリティーある描写に、読後虚脱感というか、吐気を催しました。
これを80年代に描いていた網野さんの慧眼。
こちらの商品は4/27(土)12:00より中野店本店2にて販売致します。
事前のお取り置き等は出来ませんのでご了承下さい。
(担当 石田)
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