2012/11/10 21:00掲載
まんだらけ 中野店 1F 門

期間限定 マニア館 週刊少年チャンピオン1976年7号 第109話「死者との対話」


復刊ドットコムより刊行中の『ブラックジャック大全集』。
特に特設サイトに記載された、未収録や改題といった部分への言及は今後のBJ単行本の指針と言えるでしょう。

BJ大全集が世に出る事によって、BJマニア達の次のコレクションの方向性を切り開いたと思われる記述が、特設サイトに記載されている『◆本全集の3大特長』のうちの一つ、「手塚プロ所蔵のオリジナル原稿からダイレクトに収録。手塚先生の肉筆タッチを精緻に再現します。」という部分です。
これは雑誌掲載時の原稿に直接手を加えられている場合は、初出時から手を加えられた物がオリジナル原稿になるために、初出時を再現したものではないという事でもあります。

原稿に手が加えられているケースとして例に挙げると、第109話「死者との対話」のワンシーンです。




左が雑誌版、右が単行本(週刊少年チャンピオンコミックス23巻)
雑誌掲載時のグチャグチャに解体された死体が、単行本掲載時にはすべて布がかけられています。




こちらも同様です。それに合わせてセリフも変わっていますね。
絵の改変理由はスプラッター描写に対する配慮というよりは、セリフの改変箇所を見ていくと、
「こうもバラバラにしなくったってよさそうな…… これじゃホトケにあんまりじゃねえか あとしまつする者の気になってみろ」

「ホトケはなわざわざからだを学問のために提供なすってるんだ バチがあたるぞ もったいねえ」
死体の扱い方に関する倫理的な部分だと思われます。

こういった絵に関する変更は、原稿に紙を貼り付けたりして行われる訳で一度手を加えた場合に簡単には元に戻せませんし、作者が故人である場合はやるべきではないでしょう。
BJ大全集には未収録は無理にしても、こういった部分へのフォローを期待する声が大きいことは事実です。
第1巻に収録された第9話「ふたりの修二」前編と第10話「ふたりの修二」後編は、楽屋落ちの1pが巻末の「改変シーンの図説」で補完された事で大全集の方向性に期待が高まった方も多いと思いますが、、
着替えシーン1コマが未収録となった事に落胆した方も多いと思います。
今月発売になる3巻収録の第46話「恐怖菌」、来月の4巻収録の第67話「ふたりのピノコ その1・その2」どうなるんでしょうね。

ちなみにこの「死者との対話」の書換えに関する言及はファンの間でもそれほど多くないはずです。

まんだらけZENBU51号にはBJ改変箇所の詳細リストが掲載されていますので、興味のある方は読んでみてください。(※「ふたりのピノコ」のみ52号掲載)

(担当 國澤)

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