今回紹介するのは風忍先生の「ケンカ必殺拳・骨法」「THEゴジラCOMIC 」です。
風忍先生といえば凄まじいまでにカルト的な人気を誇る漫画家の一人。
その最大の特徴はエキセントリックでどこかアートの香りをさせる画面構成にあるといえるでしょう。
普通漫画にとってコマ割りは物語をスムーズに説明するための手段に過ぎませんが、風忍先生はその概念に完全と立ち向かった勇気ある作家の一人といっても過言ではないでしょう。
意味があるのかないのかわからない、怪しげな装飾や左右対称の宗教画のごときコマ割りはもはやストーリー以上のなにかを秘めている、非常に良い意味で怪しすぎる代物。
漫画というよりもポップカルチャーに近い存在といえるでしょう。
そんな風忍先生は永井豪先生のアシスタントだったそうです。
ゲッターロボの石川賢先生といい、やたらシリアスグレートマジンガーなどで著名な桜多吾作先生などといいダイナミックプロ出身の漫画家は非常に強い作家性をお持ちのようです。
そんな風忍先生ですが、残念ながら手がけた作品はそう多くはありません。
代表作の「地上最強の男 竜」はもちろんですが、それ以外にはかのQJ選書から出ていた「ガバメントを持った少年」や「バイオレンス&ピース」等。
他にも小説の挿絵などがちらほらといったところ。
そんな決して多くない作品の中でも今回は珍しい実録物 (というには怪しすぎる) 「ケンカ必殺拳・骨法」とアンソロジー「THEゴジラCOMIC」を出します!
「ケンカ必殺拳・骨法」はその名のとおり骨法を題材にした作品。
骨法とは、掻い摘んで説明すると堀辺正史が編み出した独自の拳法とのこと。
よく漫画に出てくるような一子相伝暗殺拳法的なものをイメージしていただければ間違いないかと。
堀辺正史自身もヒゲ面の怪しいおっさんでイメージどおりです。
作品は一応実録漫画という形式をとっているため、他の風忍作品と比べると描写などは抑え目。基本的には骨法の歴史や紹介が主となっています。
アミバしか思い出さない愉快なシーン
骨法によって健康になって喜びを訴える家族などが風忍先生の繊細かつ精密な絵で描かれております。そんな漫画の途中で骨法で健康になったと訴えられても困るぞ!雑誌裏広告でやれ!
ただ、やはり風忍先生らしさも健在で、油断すると飛び交う骸骨や仏像が画面を盛り上げてくれます。
前半は、一話数ページぐらいで骨法を紹介しているのですが、中盤からは突然堀辺正史本人の人生について語りだすというインチキぶり。
日本はワシが育てた
それによると骨法は大昔の日本から伝わる格闘術なんだそうで。どっかの特撮で聖徳太子がロボットを作ってましたが、 意外に古代日本はアグレッシブかつ世紀末なのかもしれません。
若き日の本部以蔵・・・じゃなくて堀辺の前にどっかで見たことのある人が…
どうみても某超有名漫画原作者じゃねぇか!
そんな「ケンカ必殺拳・骨法」、風忍先生が一冊出しているというだけでも貴重なものなので、 この機会にあなたの本棚に加えてみてはいかがでしょうか?
また今回は (ごく小規模に) 風忍先生フェアとして、先生も執筆されている「THEゴジラCOMIC」も出します。
同人誌的色が強い本ですが、そんな中でも風忍臭は健在。というか健在しすぎて異臭と化しています。 内容については結構語られている感もあるのでここではあえて説明をしないでおきましょう。 ネタばれ覚悟で気になる人は「Gからの警告」とかで検索してみてください。
なぜかクロスオーバーを果たす骨法とゴジラ
実は風忍先生の中には石川賢先生の「虚無戦記」ばりの壮大な世界があったのかもしれない・・・
なぜかゴジラに骨法で挑むという、「ケンカ必殺拳・骨法」を知ってるとより楽しめるという読者サービスが!是非併せ読みしてみてください!
風忍先生の作品では有りませんが面白かったので 土下座・・・なんかそんな漫画がゴラクで始まってたような気が・・・
おまけ
意外とフランクな先生の自己紹介
(担当 黒田)
ご注意点
掲載の情報が販売情報の場合
- 掲載商品についてのお問い合わせは(指定がある場合は上記コメント内に記しておりますのでご確認ください)開店30分後からの受付となっております。各店の開店時間は、店舗情報にてご確認ください。
- 掲載の商品は店頭でも販売するため売り切れる場合がございます。
- 商品の探求は、専用の探求フォームをご利用ください。
掲載の情報が買取情報の場合
- 掲載の買取価格は商品状態、在庫によって予告なく変動します。