まんだらけコンプレックス 3F 小池桂一のスコラ版「G」出します

この本で貴方の本棚も怪奇異空間に？
今回は小池桂一の数少ない作品の一つ、「G」を紹介したいと思います。

アシッド・コミックというジャンルご存知でしょうか？
戦後に流行したサイケデリックの影響を存分に受けた、心象風景を具体的に描き込むことを目的としたジャンルであり、その代表格が小池桂一なのです。
その正体は1976年の手塚治虫大先生がまだバリバリに審査員長をやってる時の手塚賞にわずか16歳で入選したという実力派の漫画家なのです。
その才能は天才というよりも、奇才といえます。
この人の最大の特徴はペーパドラッグとも言われる、人の心、歪み、狂気、恍惚、それどころかよく分からないものまでを全て自らのペンで表現しようという執念であり、偏執さであるといえるでしょう。
その緻密でありながら、さっぱり意味不明という奇跡のバランスで成り立っているのがこの人の他に類を見ない作家性なのです!
残念なことに非常に寡作な作家でもあり、この「G」は小池桂一作品の中でも完結しているものではもっとも長い作品ですのでそういった意味でも貴重な作品です。
今回は絶版となっているスコラ版のものです。
ヴィ○ッジバンガードでハリボーとメッコールと一緒に買うにはヘビィに危険が危なすぎるこの一冊。
貴方の本棚の一冊にしてみるのはいかがでしょうか？別に読んでも薬物反応はでませんので警察のお世話になることもありませんのでおすすめです。

(担当クロダ)