まんだらけコンプレックス 3F 少年イベント情報週刊少年ジャンプ2002年6・7合併号版『トリコ』読切

『トリコ外伝』書店店頭では品切れになっておりまだ読めてないという方も多いのかもしれません。
読んだ人はみなさまご存知かと思いますが、小松の顔が違い全体的にも若干今のトリコよりもキャラが普通でスマートな印象。
そのトリコ読切のあとに書いてあったしまぶーコメントに『トリコ』の読切は過去2度とありました。
今回単行本に掲載されたのは2007年版『トリコ』。そう、今回出すのが少年誌復帰となった本作より5年さかのぼる2002年版『トリコ』読切です。

2002年。
この年と7年前という時間軸でピンと来る人もいるやもしれません。
しまぶーの歴史の中では忘れることのできない逮捕された年です。
逮捕されたのはこの年の夏。逮捕前「世紀末リーダー伝たけし」連載時にすでにこの最初期版『トリコ』はジャンプ誌面上に登場しました。
2007年版との違いでいうと、小松の顔が今の連載版と同じ、バトルウルフのテリーがでてこない、小松やトリコのバックボーンのドラマをはさんだ2007年版に対してそういったドラマ要素はない獲物を狩るというシンプルなつくり、画が荒々しく勢いがある。
2007年版よりも今の『トリコ』にこちらの方が近いです。

村田雄介『ヘタッピマンガ研究所R』にて「ナイフ、フォークと言って手を振りかざして獲物を倒すキャラのイメージが最初に浮かんでそこからトリコのキャラができた」と言っていましたが、2002、2007年版いずれの読切もトリコの画の荒さはあるもののキャラ設定であったり、雰囲気は今に至るまで変わっていません。

勢い重視の1作目。ドラマを盛り込んだ2作目。
ともに『トリコ』ファンにははずせない読切となっています。
いずれは収録されるやもしれない読切ですがこのタイミングで読みたいという人は多いはず。
今読むその価値が十分にある一冊です。

(担当竹下)