2009/9/20 21:00掲載
まんだらけ 渋谷店

踊るだめ人間たちへ



特にこれといった技術や資格、才能もアイデアも何もないと自分を定義付けている人にとって、「もし明日急に仕事がなくなったら・・・」と考えるのは何よりも身近にある恐怖なのではないでしょうか。

しかし働いている最中は「人はどうして働かなくてはならんのだろう・・・」「あぁ、金よりも自由が欲しい・・・」などとないものねだりしてしまったりする現実。

結局は「今の生活スタイルを変える勇気がない」し「生活レベルを落とすのはイヤだ」という足枷によって身動きが取れないというのが悲しき凡人の凡人たる所以なのでしょう。

100年に一度の不況と言われる現在、「僕ってほら、だめ人間じゃないですかぁ」なんて言いつつもしっかりと毎日働いている。
それだけでも立派なことなのかも知れません。

では働かないことは「だめ」なのか。定職に就いていれば「だめ」ではないのか。てか、「だめ」って何がダメなの?

かつて自らを「だめ」であると標榜し世間に名を馳せた集団が存在します。その名も「だめ連」。
無職の人、仕事を持っている人、様々な肩書きを越えて仕事、人生、性愛など人間のあらゆる営みに疑問を抱き語らい合う、だめというには余りに探究心の深い人達の集まり。

今回ご紹介するのはそんなだめ連が活動が活発であった世紀末の1999年に発行したこちら。

『だめ連宣言!』(作品社)

当時のだめ連に身を寄せていた人物による寄稿や談話によって構成された彼等なりの“マニフェスト”。
様々な思想がぎっしりと詰まっており、イメージよりも内容が濃くだめとかだめじゃないとか関係なく考えさせられる、読み応えのある内容です。

本書にも登場する「沈没ハウス」は漫画家の藤枝奈己絵がかつて居住していたといいます。

実は担当も一度だけこの「沈没ハウス」やだめ連のたまり場であるお店にお邪魔したした事がありますが、その場に立ち込めるバイブスたるや「だめ」の一言では片付けられないものを感じました。

ただ、この本の発行からはかなりの年月が経っているのも事実。世相と共にの当人達の状況もかなり様変わりしていることでしょう。
そこでもう一つ。

『トーキョー無職日記』(トリバタケハルノブ著/飛鳥新社)

この頃はやりのブログからの書籍化コミック。若くして将来を見失った主人公が周囲によって「更生」させられる様を描きます。
現在ではやはりこちらの方がリアル?

どーですか、お客さんッ!!

(担当 清水)

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