まんだらけ小倉店 1F 少年コミック『僕はわりとオクテでねえ、マンガを描き始めたのは高校生の頃なんだ』

上記のセリフ、かなりうろ覚えですが、「まんが道」において、満賀道雄と寺田ヒロオが最初に会ったときの会話のなかに、こういうセリフがあったと思います。
戦後に野球マンガを広く世に知らしめる寺田先生が、憧れたマンガというのが、今回紹介する「バット君」です。
連載期間は昭和23年～24年。終戦直後、現実の野球界は大下弘・青田昇・川上哲治・ヴィクトル＝スタルヒン、別所毅彦などの伝説の選手が闊歩する世界であり、まだまだ子供たちには野球、というものがピンと来てなかった時代に、一生懸命野球に打ち込むバット君の姿は眩しく映ったと思われます。

この本自体は昭和56年に復刻されたものなのですが、あとがきは寺田ヒロオ先生がかかれています。短い文中と、巻末の（ご父兄・先生方へ）という文章の中に、何度も「良い子供漫画」「良心的な子供漫画」というフレーズ・ニュアンスが出てくるのが、21世紀に生きるすれっからしの漫画読み（←担当）から見ても胸に来ます。

お買い求めの際は、是非まんだらけ小倉店へお越し下さい。

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(担当有冨)