まんだらけ中野店 4F 大予言劇毒物で治す、ホメオパシー療法

『ホメオパシー in Japan』
由井寅子著 2000年 BABジャパン刊 \735(定価1500円+税)

代替医療のひとつ、ホメオパシー。これは随分と不思議な医療で、簡単に云へば「毒」によって治療するのです。しかも猛毒で。

モチロン、そのまゝ服用したら死んでしまひますから、希釈します。つまり薄めます。その薄め方が半端ではなく、そこまで薄めたら分子の値がゼロになってしまふのでは？といふくらゐに薄める(薄めた液を「レメディ」と云ってそれを投与する)。

すると、不思議なことにその毒性とは逆の働きをするやうになる、といふのです。科学的には疑念を抱かれてゐますが効果があるからそれなりの支持を得てゐます。

主に欧州で行はれてをりますが(独英仏では保険適用可)、近年では我が国でも普及してきてをります。ハッキリはわかりませんが、欧州の民間療法に由来するものらしく、個人的にはある種の「魔女術」のやうな雰囲気も感じます(いい意味で)。

しかし、最近ホメオパシーを知る友人が最近「カルマを背負わないレメディ」といふのを投与された、とのことで吃驚しました(もちろんホメオパシーの一部の流派によるものだと思ひます)。

それどころかその友人の話では「般若心経のレメディ」や「大祓詞のレメディ」まであるといふのだから、何とも……「大予言」向きですなァ、と慨嘆する他なし。

といふことでそのホメオパシーの書籍です。
本書でホメオパシーについて一通りの基礎知識は得られるでせう。
日本に於けるホメオパシーの状況も分かります。
ご興味があれば是非。
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(担当山口ケン)