今回のオススメは『BLACK BLOOD BROTHERS』。 泣けます。この作品は、泣けます。 人間と吸血鬼が唯一共存できる場所、特区。そこで、人と吸血鬼との揉め事をおさめる調停を仕事としている葛城ミミコは、 吸血鬼の兄弟、望月ジローと望月コタロウ、2人の兄弟と出会い、事件に巻き込まれることに……。 タイトルどおり、黒い血=吸血鬼の兄弟であるジローとコタロウとが主役の話なんですが、一番の魅力を放っているのは葛城ミミコ。 初めはちょっと頼りない彼女が、2人の兄弟とともに過ごすことでどんどん変わっていきます(会社をくびになったり、女王様になったり)。 そして淡い恋心をジローに抱くのです。 そんな彼女は特区が敵の吸血鬼の手で壊滅したせいでジローとコタロウとはなればなれになると、平穏な日々を取り戻すために普段の自分を 押し殺して、けなげなほど強い女に変わるのです。ついには世界になくてはならない存在になるなんて、1巻を読んでいるときには誰が想像できたことか。 彼女の表面的に見せる強さと、押し隠している揺れる心の描写は、男の僕が読んでも泣けちゃいます。 そういえばこの作品、要所要所に読者を泣かすポイントを作ってますよね。 作品の作りが、『金色のガッシュ』に似てるなあ、なんて思ったりしました。 (あの作品も、話の途中途中に思わず泣かせてしまうような演出をこれでもかとぶちこんでいましたね。え?あれで泣くのは私ぐらいのもんなんでしょうか)。 コレが作者の意図なんだろうなと予測しながらも、読んでて泣きそうになってしまう自分が悔しかったりします。 葛城ミミコをはじめ、敵も味方もこの小説では女性キャラの活躍が目立つこの小説。激しい戦闘だってどんとこい!です。 逆に最近は男達の見せ場が少ないのが残念ですが(笑)。 そういえば、前作、『D-クラッカーズ』も、女性が強かったでしたよね。 精神的に弱い男と、身も心も強い女は、作者の得意なパターンなのかも。 完結まで残りわずか、どのようなエンディングを見せてくれるか楽しみです。 『BLACK BLOOD BLOTHERS』は、1階ライトノベルコーナーに展開しています。 ※掲載商品は売り切れる場合がございますのでご了承下さい。
(担当 安田)
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