『フリーメイスンのすべて』W・カーク・マクナルティ著 武井摩利訳 2008年4月創元社刊 特価¥3150(カバー、帯イタミ有り・定価4800+税) フリーメーソン(正確にはフリーメーソンリー)とは有名な秘教結社です。 秘「教」結社といふ字面をあまり注意せずにみてしまふと、ついつい秘「密」結社と読んでしまひガチです。 フリーメーソンは少なくとも日本に於いては秘「密」結社だったことはございませんが、 案外そんなことが原因でメーソンを秘「密」結社だと思ってる人が多かったのではないでせうか。 現在では慈善・親睦団体といふ世間の認識になってをります。 ただ、それでもやはり秘「教」結社ではあるでせう。 ぢゃァ秘「教」結社とは何かと云へば、「外部に漏らしてはいけない密儀体系を持ってゐる結社」と云って良いと思ひます。 メーソンの儀礼は原則的に会員以外には非公開ですし、上級の会員の儀礼を下級会員が知ることは出来ませんから立派な秘「教」結社と云へるでせう。 秘「教」結社の面白さ、といふか怖さといふのは実にこの「段階別の秘密」にあります。 つまり最初に入った段階では「本尊」がわからない。 階級がすすむにつれ少しづつ秘「密」が明かされて行く訳ですが、最終段階まできて「本尊」の正体がわかった時にはもはや後戻りできない状態になってゐる、といふことです。 仮に「本尊」が悪魔のやうなものであっても、もう引き返せない訳です。 それが秘「教」結社の本質的特徴でありませう。 フリーメーソンと云へば陰謀結社の代表格のやうに云はれてゐる印象がありますが、 それも仕方のないことで会員の面子があまりにも大物級ばかりなのですね。 国家元首クラスの人間がズラリと会員になってれば当然「こいつらが世界を動かしてゐる」といふやうに思はれてしまふのも当然です(日本では民主党の鳩山さんの祖父が会員として有名)。 秘「教」結社だから最終的に何を目的としてるかは外部からは窺ひ知ることは出来ませんので、気になるのであれば各々で予測する他ありません。 そんなときに頼りになるのは論理や美辞麗句ではなく、「直感」なんぢゃないでせうか。 本書は写真をふんだんに使用したビジュアルブックの体をなしてをりますゆゑ、直感的判断の材料としては非常に適してゐます。 ちなみ本書には日本ロッジのスポークスマン的存在として度々マスコミにも登場した片桐三郎といふメーソン会員の方の推薦文(帯)もついてをります。 メーソン公認と云っても過言ではないでせう。
(担当 山口ケン)
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