谷口雅春は宗教法人「生長の家」の開祖で、もと大本教にゐた人です。その人が書いた禅書『碧巌録』の解説書です。 禅宗のお坊様でもないのに数ある禅書のなかでももっともレヱ゛ルの高いといはれる『碧巌録』の解説をしてしまふのだから、やはり教祖ともなる人は違ひます。 一寸だけ抜粋します。 「二十年来曽(かつ)て辛苦す 君がために幾度か蒼龍窟に下る」(本書上巻36頁) むつかしいことは分かりませんが、なんとなく字面といふか語感が好きなんです。この「君」とは「仏性」をいふとか色々あるでせうが、まァ「君」は「君」でいいでせう。 つまり「君」とは恋人でも伴侶のことかも知れない。肉親かも知れない。或ひは人でなくとも、色々な物だったり、或ひは思想信条などの観念のことかも知れません。 その「君」のために幾度も危険きはまる龍の巣に潜って行く。そんな義務なんかないのに。 「君」のために行く必要のない地獄までわざわざ下って行く。さういふバカな人って少なくないと思ひます。業の深いバカな人たちに幸あれ。
『2012年・地球滅亡の真相 マヤの大予言』¥420 KKロングセラーズ
(担当 山口ケン)
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