『霊視・使魂・念感 玄想法秘儀』¥12600 大宮司朗著 八幡書店 「神仙道」とは要するに仙人になる道であります。仙人になって不老不死になることを目的とするのです。 そんなことを本気で云ふと「アホか」と一蹴されさうですが、さにあらず。 神仙道の最奥義では「玄胎結成(げんたいけっせい)」と云って自分の分身を作って、最終的にはそっちにタマシヒを乗り移らせるのです。 さうするとそれまでの肉体は「死」といふことになりますが、それはその実、死ではなく「尸解(しかい)」といふ一種の変身を経て、 みづからは不老不死の体を得て仙界に遊ぶといふ訳です。 そんなウソのやうな不老不死への道程を幾らか示してくれるのが本書であります。 かつて神仙道に於いて厳重な「秘儀」とされた数々の道術が惜し気もなく公開されてをりまして、 何とも有り難いといふべきか、恐ろしいといふべきか。 巻頭に曰く『霊的反動について一切責任は負いません』。 神仙道とは直接関係ない太古神法や鎮魂術も掲載されてをり非常に充実した内容です。 『禅學讀本』 山田霊林 ¥525 昭和15年発行(正漢字正仮名遣) 「ミソとナントカを一緒にするな」といふ言葉がありますが、 禅にいふ悟りの境地とは結局その「ミソ」と「ナントカ」が一緒だといふことを悟るといふことです。 無差別の境地です。 しかし、その悟りの境地に留まってゐては精神崩壊と同じことでありますゆゑ、 やはりモウ一度こちら側に還って来なければならぬのです。 つまりは「ミソ」は「ミソ」であり「ナントカ」は「ナントカ」であるといふアタリマヘのことを再認識しなければならない訳です。 本書は一見地味ではりますが、悟りとはどういふものかを具体的に教へてくれる貴重な書です。 その上、実践的な坐禅の方法まで詳しく具体的に書かれてゐて、 それも「息を吐くときも吸ふときも腹はへこませてはならぬ(つまりは腹式呼吸でもダメといふことお)」といふ現在の坐禅マニュアルにはあまり書いてない貴重な情報もあり、ますます吃驚です。
(担当 山口ケン)
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