まんだらけ中野店 2F 大車ヒゲのプラモ怪人小澤勝三氏作 1/35セミスクラッチブルムベア後期型のご紹介

プラモ狂四郎には本人も登場するなど当時のプラモファンには名が知れた有名人のヒゲのプラモ怪人こと小澤勝三氏。昨年他界されましたがまだ記憶の中では現役です。

今回ご紹介の作品は 1/35セミスクラッチブルムベア後期型です。

ホビージャパンに掲載された完成品で掲載記事のコピーに本人のサインが入っています。
記事の中ではジオラマの作成まで掲載されていますが今回の品物はブルムベア本体のみです。
記事の中には完成品だけではなく組立途中の内容も含まれ単なるキットの完成品とは違う点が詳細にわかります。

タミヤのブルムベア、レオのプラ版キット、マキシムのサイレントブロック転輪2組を組み合わせたものでセミスクラッチとしていますが事実上フルスクラッチ並みの手が掛かっている品物です。

タミヤのキット上部から砲塔部分を切り離しレオのプラ版キットを組み付ける作りです。プラ版キットといっても1mmのプラ版にプリントしてあるだけの状態なので切り出しから開始です。
ラ版の厚みを考慮して組み立てるために単純に線の通りに切り出しても上手く出来ません。また各パーツの組み付けには裏側から補強を必要としているので殆ど工程的にはフルスクラッチ並の手間が求められています。
記事の中でも補強を怠って途中で一度形を潰してしまったと経験談が載せられています。組み上がった砲塔にヒートペンを使ってツェメリットコーティングを根気良く施し本体前面、側面と加工してあります。
転輪の奥まで丁寧に加工が施されており手抜きの無い作業が伝わってきます。
このコーティング作業はヒートペンを何回当てたのか？カウントしてみようと思いましたが断念しまいた。単純に見ても数万回である事は明らかです。
一つ一つジュ～と煙を出して加工している様が思い描かれます。地味な作業です。
地味な作業ついでに前部にかかるチェーン部は0.5mmの糸半田を使って自作した物です。
金属製で形状もしっかりと出来ているので揺れた時の感じはまさにチェーンそのものと呼べる出来栄えです。
底面には本人による「K.OZAWA」の彫り文字が入っています。
ホビージャパン掲載作品の中では費用も手間も一段とかかったこの逸品を小澤氏を偲んでお手元に如何でしょうか。

この品物は大車輪の店舗にて販売中です。気になる方はお早めにご来店下さい。
ご覧頂くだけでもお勧めの品です。。

(担当奥主)