侵略もののSF小説で、2008年になる前に読まなくてはいけない作品(勝手に決める)それが、ロバート・A・ハインラインの「人形つかい」だ。 人形つかいといっても、攻殻機動隊のあの『人形つかい』ではない。 でも、この作品に登場する主人公の上司「親父」は、攻殻機動隊の『親父』にイメージがだぶる。 明らかに、士郎正宗影響受けてるとおもわれるのですが。。 人形つかいの意味もだいたい同じ意味だし。 では、あらすじ紹介 2007年7月、アイオワ州に未確認物体が降りたとの報告を受けて赴いた捜査官たちと連絡が途絶えた。 だが、その現地のテレビ局は、未確認物体はなかったと報じる。 まるで何事もなかったかのように。。。 その不可解な事態を重く見た政府直属の秘密機関のボスである親父(oldman)は、捜査官でるサムと、赤毛の美女メアリをつれて、現地へ赴く。 だが、彼らを待っていたのは、地獄の入り口だった。 ナメクジ型の寄生生物が、人間に取り付き、その人間を操る。 この非現実な事態を、機関は政府に伝えるが、信じてもらえない。 そして機関は単独で、事件を追っていった。 SF的な要素は、その寄生生物の設定と、時代背景などだけで、今の侵略もの(世界征服もの?)のライトノベルなどのように、不思議な魔法や、強大な力的なものは、ありません。 ですが、そこはハインライン。巨匠の巧みなストーリー運びは、見る者をぐいぐいと引き込んで、逃しません。 個人的にハインラインの魅力は、SF的要素というよりも、文章の運び方のうまさ、読みおわった後で感じる隠されたメッセージ性。 そのようなところにあると思います。 左寄りのとか言われたりもしますが、そういったことは付属的なことであって、面白い小説は面白いんです。 今回紹介するに至ったのは、月曜に本屋で見かけたハヤカワ文庫版の新装版「人形つかい」の表紙を見たためです。 なんだ、このラノベっぽい表紙? と思って手にとってみると、ハインラインの「人形つかい」 びっくりです。前は、すごい恐い表紙だったのに。(2005年に新装版でてたんですね。知りませんでした) 時代は変わるものだなぁと実感しました。 そして家帰って、本棚から人形つかいを引っぱり出し、あっ、これそういえば「2007年」が舞台だったんだ。 と気付いて、今回紹介しました。 それにしてもジョジョのチープトリックってスタンドも嫌だけど、このナメクジ野郎も嫌だな。。 もしかしたら、2007年現在、既に奴らはすぐ隣まで近づいてきているのかもしれないですね。。。。。。 ※こちらの商品は、現在店頭に置いてありません。あくまで、SF小説を紹介するトピックスです。 人形つかいは、何種類か本が出ていますが、基本は全て買い取り対象となっています。 ハヤカワ文庫SF版も、買取対象です。 状態や在庫数によって買取できない場合もありますので、ご注意ください。
(担当 三次)
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