それは、いつでも反射弓の面で タッチされ、誘導されている。 夜の大脳。Occiptal 脳葉の海だ。 ニヒリズムを賭けてか 夜明けにむかってか 数千羽というパウロウの鶴が・・ 長谷川龍生のデビュー作「パウロウの鶴」。人気の書肆ユリイカの詩集です。 内容は左っぽい感じの現代詩ですが、函の鶴の絵とか装丁がとてもすてき。 雰囲気のよい詩集は持ってるだけで生活をちょっと贅沢な感じににしてくれます。 ユリイカ社1957年初 \10500函背ヤケ少ヌレ 本体並 夕方私は途方に暮れた 海は疲れやすいね 記憶に間違いひがなければ今日は大安吉日 海が暮れてしまつたら 私に星明かりだけが残るだらう それだのに 夕方私は途方に暮れた 津村信夫1944年(日本軍が敗走を重ねていた頃)の「或る遍歴から」はスウィートなポエムが満載なのでおすすめ。高原を走る夏期電車に乗っているのは嘗てミルキイ・ウエイと呼ばれていた少女だなんて甘い世界が広がります。 湯川弘文社版\1890(カバー・経年イタミ) 湯川弘文社の新詩叢書シリーズほかにも20冊以上入荷していますが、 これと近藤東のモダン感覚と当時の世相との絡みが読みどころの「紙の薔薇」がおすすめ。 いいだろうと許しを乞うわたしのこころが いいわといったあなたの言葉の下ごころが いいだろうといいわとが同体になっても それから先が皆目判らないことが 辻潤チルドレンのひとり、高木護の詩集「人間の罪」はニヒルな気分のときにおすすめです。新評社\2625
(担当 にのみや)
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