まんだらけ渋谷店くりくりがけっこう好き

2006年～2007年。『かもめ食堂』などもあり北欧ブームは隆盛を極め、巷に文化や雑貨、そして関連書籍があふれました。
北欧を紹介している本は本自体の雰囲気も大変素敵で、特にPIEBOOKSの本なぞ装丁から余白までおしゃれで憧れます。

そんな北欧ブームより以前、2004年から発行されている『くりくり』という書籍をご存知でしょうか。
内容は北欧だけではなくフランス、イギリス、チェコなどの雑貨や絵本など紹介。…するだけではなくいかに実生活に取り入れるかのレポートに重点を置いています。
しかも既存のモノを用いて。
フランスについての雑誌『SORTIE』の姉妹誌ということもあり非常に可愛らしく、センスも良いのですがなんか洗練しきれてなっくって、生活の匂いがする。
でもそこには背伸びするのではなくて日々の生活にちょっと手を加えて素敵に前向きにという精神を感じます。
生活の中でかわいいボタンやパッチワークがふっと目に入ると嬉しくなるじゃないですか。
スプーン一杯ほどの幸せ。
花森安治さんなどに通じるものさえ感じます。
なんたってキャッチが「手づくり、やりくり、春夏秋冬」で、くりくり。やりくりかよ～。
そして誌面から感じるのですが、妙に編集側が読者に近い！等身大の本です。
情報を発信するだけではなくて、その読者を動かそうとする姿勢は他誌と一線を画し、私はこの本がけっこう好き。

と、いうわけでくりくり入荷。各420円。
雑貨とかカワイイの好きな人には知っていてほしいな、と思う本です。

(担当藤田)