2006/4/14掲載
まんだらけ 新宮店

あべしの第157回「ちょっと観てよ聴いてよ!〜AVコーナーより愛をこめて」

こちらに掲載中の商品は売り切れました。ありがとうございます。

「西暦2087年。地球は熱い炎に包まれた…」「え?ガンダム?」いえいえ、「ドラグナー」ですよ!
というわけで、「機甲戦記ドラグナー」DVDメモリアルBOXが入荷致しました!
私も新品で買ったのですが、家で観ていたら、家族に「昔のガンダム?」とか言われてしまいました。ぉぅぃぇー…
でも、仕方のない事。だって、帯にはデカデカと「ガンダムの遺伝子」とか銘打ってあるもんで。

特に、「ガンダムSEED」ファンの方には、オススメです。
なぜかというと、ストーリーボードにあの福田満津夫氏が参加しており、キャラクターデザインは、大貫健一氏が手がけているからです。
また、のちの「SEED」で登場する「エールストライク」や「フォースインパルス」などの原型である「リフター」や「マッフ」などが登場。
「SEED DESTINY」では特にほぼ全部を占めた空中戦もこの作品が原型になっています。
更に、主人公の座が終盤になってライバルに乗っ取られるところも、実はこの「ドラグナー」が原型となっているんですね。
ラストのプラート親子の和解は感動もので、主人公どこにいった?という感じです。
いやね、ケーンも頑張ったんですよ、「お袋ぉー!!」って。

キャラクターは、女性キャラが少し地味に見えるくらい男性キャラが輝いております。
一番は文句なしでマイヨなのですが、メイン以外で上げるなら、ベン軍曹ですね。
ケーンらを躾ける鬼軍曹キャラだったのに、中盤で階級が逆転して部下になっちゃうなんて怪現象まで発生。
その直後にベンがケーンらを友人として認めているとカミングアウトしたシーンは、ちょっと感動しました。熱いよ、軍曹。
熱いといえば、序盤にケーンらに戦いの基本を叩き込んだ敵軍のチェホフ中尉も熱かった!
あとは最も悲惨な扱いを受けた可哀相なダグラス大尉も、最初から最後までケーンらに冷たく当たっていましたが、なぜか憎めない奴でした。
最後はドラグーンに乗れてよかったですね、大尉。

でも、やっぱりロボットアニメなので、ロボットにも注目しないといけませんね。
D兵器は、なんだろう、やっぱりガンダムにしか見えないですが、敵側のメタルアーマー(MA)はMSとは一味違いますね。
とくにギルガザムネ。
どう見ても伊達政宗にしか見えません。パイロットも隻眼でしたし。
後半になって登場するドラグーンは、ガンダムでいうところのGMのようなMAなのですが、これがまた高性能なんですよ。
なんと、スペック上では主役機を上回る量産機。これは、ロボットアニメにおいて後にも先にもない珍設定です。
もちろん、80年代のリアルロボットの基本である主役ロボの交代なのですが、なんだろう、あんまり見た目的に変わった気がしないというか、弱い!!
初登場時も、グンジェムにボッコボコにされ、それ以降必ずどこか壊されるという、あまりパっとしない活躍(?)ぶりでした。
でも、それがリアルな戦場といえば、リアルロボットアニメとしては成立していることなのでしょうね。

さて、この「ドラグナー」最大の見せ場はどこか。そういわれると、思い浮かぶうちのひとつが、前期オープニング「夢色チェイサー」ですね。
当時はまだ新人アニメーターだった大張正巳氏が手がけたオープニングアニメーションは、ロボットアニメのオープニングでも未だ最高にカッコイイと断言できましょう。
なんといっても、ドラグナーのアレンジが強すぎで、本編とエライ違いですよ。分りやすい例えで言うなら、ガンプラのパッケージと実際の完成品。
歌も、スピード感溢れる曲と熱い歌詞で、もうね、燃え。
なお、後半の主題歌を歌うのは、あの山瀬まみ氏です。そう、あの某殺虫剤のCDでカッパの格好をしてるあの方です。え、ウソ、上手い!?とビックリしました。

さて、リアルロボットアニメといえば、シビアで暗く辛気臭い話が多いイメージがありますが、コメディータッチで描かれた「ドラグナー」、是非ご堪能アレ!!

価格:\36,750(税込)
特典:ブックレット
状態:帯欠
収録時間:1168分

(担当 阿部)

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