今年もやっぱり来たか。 ・・・・・・手荒れ。 指先の皮が爪と逆方向に向かってズンズン剥けて行きます。 あれって、最初は薄皮なのに奥に行くにつれて分厚くなっていくんですよね。(汗) 最終的には、血が出て、だけど皮は痛くて完全に取る事が出来なくて・・・・。 嗚呼、痛いの分かってるのにやってしまう!! だって人間だもの!!(謎) はっごめんなさい!想像させてしまいましたか?! 1回経験すると想像するのも痛いんですよね〜。(震) ささっ! んなもん忘れて、行ってみましょう。 今回ご紹介するコミックスはこちら! 小学館 フラワーコミックスより 中原みぎわ先生の 「キスの途中」 北海道。 雪の降りしきる中。 あるバス停前。 「ごめんなさい!!」 バコンッ!! 「ってぇ〜・・・・声掛けただけでなんで殴るかなぁ〜・・・」相手は、サングラスに金髪。 殴られた所をさすりながら、立ち上がる。 「すいませんっ・・・でもナンパはダメなんです・・・・・」殴った本人は、顔を真っ赤にしながら、申し訳なさそうに、また一呼吸置いて「私、好きな人いるんで!!」それを聞いて、金髪少年はサングラスを外し、笑う。 「もしかして、好きな人ってオレの事?美音(みお)?」 「雪(すすぎ)?!」 ――幼い頃、転勤で北海道を離れる事になった雪。 美音は、駅まで見送りに行ったのだ。 「雪っ・・・・雪っ・・・・」 泣きながら名前を呼ぶ。 「・・・・るなよ」 「え?」 雪の手は、美音の髪をぐっと掴む。 「髪切るんじゃないぞ!」 ガタン・・・・ガタン・・・・・ 走り出す電車。 「好きっ・・・・大好きっ・・・・!!」 電車が見えなくなるまで、叫び続けた。 そして、ここは喫茶店。 どうやら、また北海道に転勤で戻ってきたらしい。 「でも美音に忘れられてたなんて超ショック〜」片手には、グラス。 口元にはストロー。 「だって、お前オレの事好きだったんだぜ〜?」 しばらく昔話に花を咲かせて。 ・・・・・一方的に雪が喋ってるだけなんだけど。 何だか、金髪になった雪は違う人のようで、変な感じ。 それに・・・・。 忘れてたんじゃなくて、分からなかったんだってば!! ふと、雪が真剣な顔で美音を見つめる。 「もしさぁ、美音が今でもそーなんだったら、オレと付き合わん?」言われて、雪の一段と低くなった声が頭に響く。 「・・・・つきあう?」 「そ♪」 この流れで行けば、二人はまたまとまる・・・・・ハズだった! 「ヤだ。雪の金髪怖いんだもん。」 妙な理由でお断りされてしまう。 即答された雪は、突然だからビックリさせたのだろう、ともう一日考えてみるよう促す。 明日、十条のバス停で待ってるから、と。 そして、バス停に設けられた個室の中で待つ事1時間。 ・・・・・来ない。 「ちゃんと十条のバスって言ってたよね?」 ・・・・バス停。 子供の頃、そこを目指して競争した、思い出の・・・・・・・。 まさか!! 美音は走った! 目指すは、旧十条バス停。 個室もなく、むき出しのそこに1時間もいたら凍えてしまう! もうすぐで旧バス停。 ボスっ! ・・・・の所で、降り積もった雪に豪快にダイブ。 「・・・だせぇ」 笑いながらの声は、雪のものだった。 起き上がらず見上げると、ベンチにニット帽の上にフードまで被っているが、それでもなお寒く、震えながらこちらを見下ろしている雪の姿があった。 「おせぇよ美音〜何やってんだよ〜・・・オレを殺す気かよぉ〜」 バス停が変わった事を話すと、”言い訳なんか聞きたくねぇよ〜”と美音に対してなのか、寒さに対してなのか分からない怒りをぶちまける。 すると、おもむろに雪は、フードを外し、さらにその下のニット帽を脱ぐ。 それを見て、目を見開く美音は・・・・・・?! 帯にも書かれていますが、「恋がしたくなる」度ナンバー1作家中原みぎわ先生。 思わず「恋がしたい・・・・・・」なんて、呟いてしまいそうになりますが、読んで良かったと思わせる一冊で御座います♪
(担当 仲野)
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〒802-0001 福岡県北九州市小倉北区浅野2-14-5 あるあるシティー 4F
TEL 093-512-1777 / e-mail kokura@mandarake.co.jp
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