内容は、毎号毎号のテーマに沿った妖怪の紹介。そしてそれらの妖怪ゆかりの地への探訪記。
さらには水木しげるさんや荒俣宏さん等、安定の妖怪系執筆陣による雑多なコラムやイラスト…という次第です。
大判フルカラーの誌面にふんだんに写真やイラストが盛り込まれた、楽しいシリーズ。
ディアゴスティーニ的な分冊形式の薄めなムックなのですが、その利点を活かし1冊1コンセプトでバランスよく妖怪界を網羅しています。
各ナンバータイトルと特集の一覧はこちら
01：河童と水辺の妖怪 (東北河童紀行・岩泉)
02：鬼と里の妖怪 (鬼の聖地・京都)
03：天狗と山の妖怪 (落日に天狗を見た・高尾山)
04：神のような妖怪と七福神 (金運神社を発見！・富士吉田市)
05：座敷わらしと屋敷の妖怪 (座敷童の棲む家・遠野)
06：人魚と海の妖怪 (海から寄り来るものの伝説・小浜)
07：狐狸と動物の妖怪 (狐の嫁入りを訪ねて・下松)
08：幽霊と怨霊 (四谷怪談・東京)
09：八大地獄と黄泉の国 (此岸にある黄泉の国・熊野)
10：口さけ女と人面犬 (都市伝説・東京)
全ての特集がちょっとした旅レポになっているところがまたオツです。
繰り返します、諸星大二郎先生が小浜市の海岸にて、リラックスした笑顔を見せておられます。これは貴重です。
ちなみに諸星大二郎さんで海より来る怪異と言えば、『妖怪ハンター水の巻』という本によく纏まっています。
『六福神』や『海より来るもの』、『うつぼ舟の女』などなど、どれもじっとり湿っていて、妖怪民俗学の風味を存分に楽しめる良作です。
本シリーズはその何とも言えない軽薄な胡散臭さが欠点であり魅力でもあります。
(しょこたんやプリンセステンコーのインタビューまで載っています。)しかし、妖怪なんて胡散臭くてなんぼである、かもしれません。
※今回のセットには、別売オリジナルバインダーと特典の双六は付属いたしません。
こちらは8/14（水）より中野ブロードウェイ3F 本店II 前ショーケースにて販売致します
事前のお取り置き・電話での通信販売は致しかねますので、ご了承ください。
(担当 山田)
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