まんだらけコンプレックス 3F 藤子関係の珍味作品出します！

一つ目は現在、なんでかドラマ放送中の怪物くんからの珍品、怪物くんの元気とやまです。
名前からして富山のネクロノミコンともいうべきビザール臭が漂ってきますが、内容は一応富山のPR用漫画といった
装いのものになっています。
かたくなに富山を狙い続ける宇宙生物や、フンガーしかいえないはずフランケンが話の後に富山の将来設計について語ってくれているという貴重かつ珍妙な場面を楽しめるのもこの漫画だけの魅力といえるでしょう。
物語の最期には怪物ランドと富山が（大王を富山パワーで買収して）国境を結ぶという国際色をアピールした形でお話は終わりますが、
それこそ富山＝地獄という印象を植え付けてるような気もしますがそんなことは気にしてはいけません！
この作品は新しい富山の形を予言しているにすぎないのです！
そんな非常にユカイツーカイ、キキトヤマな作品に挑戦したい漫画フロンティアスピリッツに溢れた人にお勧めです！

お次は小学館のぴっかぴかコミックスから「モッコロくん」です。
この児童誌で連載されていた「モッコロくん」は何十年の長い間、単行本がなかった作品でありこの2005年のぴっかぴかコミックスではじめて単行本化されたものです。
ぴっかぴかコミックスなんて名前の割にはなかなかに男気のある企画だったのですね。
殆どページがカラーページで綺麗で読みやすく、虫型ドラえもんとでもいうべきモッコロくんの活躍も愉快で楽しい作品です。

三つ目は同じくぴっかぴかコミックスから刊行された「ドラミちゃん」です。
ぴっかぴかコミックスは小学館から児童向けに発刊されたもので、サイズは子供でも見やすい大きさなのが特徴です。
後ろに名前を書く欄があるのも永遠に役に立たなそうで最高ですね！
内容はドラミちゃんが主役ということもあり、表紙をめくってすぐに機能停止させられているドラえもんや、ドラえもんの変わりにドラミがいる生活に順応しきったのび太一家とその友人達に何か底知れぬ闇を垣間見える気もしますが、藤子F先生らしいSFあり、ブラックユーモアありの楽しめる作品です。

と、藤子作品の中でも珍味な作品群ですが、この機会に楽しんでみてはいかがでしょうか？
みなさまのご来店を是非お待ちしております。

(担当クロダ)