まんだらけ札幌店【札幌祭】11月28日(土)本鳴子ハナハル未収録♪失楽天07年9月号

脳みそカラッポで読める、ストーリーなんて二の次なバカエロマンガもいいんですが、エロマンガでありながら、メインの「エロ」以外に真のメインがある…いつからだったか、そんなワガママをエロマンガというジャンルに対して求めるようになっていました。

鳴子先生のお話は、設定が突飛だったり絵柄が個性的だったりとそういうわかり易い記号はないにも関わらず（まあ絵はメチャクチャ上手いんですけど！）、
読んだ後にずっと頭のなかに引っかかります。さりげない1コマ、台詞、そんなものが忘れられなくなるふしぎな作風です。
思いっきり世間を賑わせたのが記憶に新しい単行本「少女マテリアル」もそうでした。
短編が主でしたがストーリー重視で、短い頁の中に読み手をジンとさせる巧妙な仕掛けがいくつも張り巡らされていて舌を巻いた覚えがあります。
そして肝心の「エロ」の方も実用度超高めとなれば、そりゃあ貴方、人気も出ますよ！

そんな鳴子先生の、今の時点では単行本未収録な短編がなんとフルカラーで9本も入った嬉しすぎる「鳴子ハナハル特集」の失楽天です。
紙もやや厚めのマットなものを使っていて、鳴子先生のやさしいカラーに非常にマッチ。
雑誌なので大きめサイズで楽しめるのもうれしいところですね。

短編たちは設定・登場人物など様々ですが、個人的には「ふたり」という話がお気に入りです。
麦畑で逢瀬を重ねる若い二人のお話なんですが、これまた個人的に大好きなキリンジの名曲「さよならデイジーチェイン」の歌詞みたいな切ないお話でした。

というわけで、28日は是非札幌店にゲットしに来て下さい。これをのがしたら次はいつお目にかかれるか…そんな事はだれにもわからないのだ！！

(担当いわき)