まんだらけ渋谷村上かつら「サユリ1号」

今年6月に新刊が出た村上かつら先生の過去作品「サユリ1号」のセットです。
まとまっての入荷は珍しいので今回紹介に至りました。

主人公直哉に初めて精通がきて、その行為中に想像した理想の女の子。
男友達にも話さなかった妄想の女の子のことを幼馴染みの「男兄弟」ちこちゃんにだけは打ち明けます。
面白がったちこちゃんはその女の子にサユリと名付けます。

濡れ場のシーンと切ないシーンが同じくらいの温度差で描かれているのがとってもクール。
村上かつら先生の2002年度の作品です。

とにかく主人公の幼馴染みの女の子が浦山桐郎監督の映画「私が棄てた女」の“みつ”に見えてしょうがなかった！

成長したちこちゃんが直哉に昔のように「男兄弟」としかみられず、それを受け入れて自分を押し殺すところが、また哀しいです。

ちこちゃんが全然関係ない男と同意の上で関係してしまうところでフラれた気分を味わった人は多かったと思います。

村上かつら先生の最長編にして代表作「サユリ1号」のセットは30日の開店から店頭に出します。
興味をお持ちの方は是非まんだらけ渋谷店にお越しください。

(担当南)