まんだらけ名古屋 2F TOY 職人が商人に負けるとは・・・「トミカスバルR2」

富士重工が軽自動車からの撤退を発表しました。トヨタグループ入りした段階からダイハツとの差別化をどう折り合い付けるか気になっていたのですが、よもや全面撤退とは・・・。
いっちゃ何ですがダイハツの軽なんざ所詮スズキのコピー。
後だしジャンケンで車作って販売力だけで台数さばく、「売れる車」しか作らない、そんなメーカー。
かたやスバルは通例に囚われずエンジニアたちが自分たちの理想に沿って「作りたい車」しか作らない、そんなメーカー。
理想を追求したメーカーが利潤を追求したメーカーに負ける、なんとも皮肉で、ある意味今の病んだ日本を象徴しているかもしれません。
ご紹介する「トミカスバルR2」。
「軽自動車」というジャンルを作り上げた名車「k-10」の後継者としてより洗練された高みを目指した意欲作。
しかし、群雄割拠の中で「売れる為に」次々とオーバーデコレートされ、最後には目先のデザインを替えただけの「レックス」へと変貌を遂げる、悲劇の二代目。
思えば、今回の軽撤退の布石がすでにここにあったのかも知れません。
「良い車」と「売れる車」。
でも、車は機械です。
最後の決定権はやはりエンジニアが持っていて欲しい。
「六連星付けただけのミラ」を「ヴィヴィオ」だなんて呼びたくない。
富士重工の偉大な業績を風化させないためにも、「トミカスバルR2」、お勧めいたします。

(担当佐光)