2006/11/12 21:00掲載
まんだらけ 新宮店

第234回 こずえ嬢の勝手に連載!生徒×先生ってのは、いつだってドキドキするもんです!!


こんにちは!!
いつだってギリギリでいたいから…

…じゃなくって。

いつの時代も『禁断』と言われるとドキドキしてしまうのものです。

誰だって『しちゃいけません!!』と言われれば、したくなるし。
『見ちゃいけません!!』と言われれば、見たくなる。

人間、『禁止』に弱いんですよ、多分。

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ってな訳で、今回のテーマは『禁断』

ご紹介するのは、こちらの作品です!!
小学館 フラワーコミックスより
相原実貴先生の
「先生のお気に入り!」

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朝。
と、言えば、満員電車。
毎日、ぎゅうぎゅうと押入れの布団のように詰め込まれ、通勤。
高校教師の日名木みすずは、今日もそんな戦場で必死に体勢を崩さないよう耐えていた。

―キキィィーッ

急なブレーキで、乗客が一斉に同じ方向へ倒れ混む!!

その勢いで、みすずはあろうことが、隣にいた学生に頭突く!!

「あっ…すいませ…」

一瞬、言葉を失う。
なんと、そこにいたのは、誰もが見惚れてしまう程の美少女?が!!
しかし、その子は特にこちらに興味もないような素振りで、無言でまた俯いてしまった。

―まぁ、それはいいんだけど!!
この制服ってウチの学校のでしょ?!
あいさつくらいしろっての…

ちょっと複雑な気分で制服、顔、制服と交互に見ていると、除々にフレームインをしてくる、眼鏡で頭の薄い、ごく普通のサラリーマン。
…と、何だか不快そうな生徒の顔…。

―これは、もしや?!

そう思ってる間にも、サラリーマンの顔はどんどん生徒の首筋に近づいている。

そう思ったら、止まらなかった!!
どんどん近づいていく魔の手をガシっと掴み、叫ぶ!!

「ちょっと、そういうのやめて下さい!!うちの学校の女生徒に変な事しないで!!!」
いきなりの大声と、その内容に驚いて声も出ない生徒。

「な…何を言ってるのかね?(汗)手をはなしたまえっ」サラリーマンも、突然の出来事に慌てる。

「い〜え!!ずっと見てました!!」

―次は〜
雪ヶ谷〜
雪ヶ谷〜

そうこうしてるうちに、駅に着いてしまう。
しかし、みすずの怒りは収まらず。
「このコのとこばっかりくっ付いて〜!!!!」
「仕方ないだろう、満員なんだから!!!」

「わざとらしいっ!!一緒に駅員室行ってください!!次降りてっ」
「だっ…大体良く見たまえ!!」

と、言われて生徒を見る…と、
「相手は男じゃないのかね?!!!」

―あれ?

そう、下半身を見るとちゃんとズボンを履いていて。

―嗚呼、間違えてしまった…(汗)

勿論、降りる駅は一緒。
改札を出ながら、詫びを入れる。

「ごめんなさい…あの、あたし混んでたからっ」
「…いいです。もう。それに、あのおっさんマジで触ってたし…」

「えぇ?!(汗)」

***********

さて、所変わって、こちら学校。
「1-Bですか?…私が、岩田先生の代理で?」

「そうなんですよ、急病で入院なさってね…しばらく頼みますよ。それから、校長先生がお呼びですよ?」
「わかりました。」
了解して、すぐに校長室へ。
そこで一通りの事務的会話を済ませ、校長はおもむろに立ち上がると、口元をみすずの耳に寄せ、囁く。

「悪い、みすず。今日のデート駄目になった…」
「え?」
「急に理事の付き合いで会合に出ることになっちゃって…」
「そんなぁ…西堂センパイ、だってやっと久しぶりだったのに…」

「本当にごめん。」
そう言って、おでこにキス。
そして、みすずの左手を掴んで、薬指に指輪をはめる。
「え?…これ…」
「折角久しぶりだからと思って用意してたんだけど…おわびになっちゃたな。」

実は、校長と付き合っているみすず。
彼とは、大学時代の先輩であった事から、恋人に発展。
周りには、勿論ナイショだが、もう半分噂も立っているので、あまりナイショにする意味がない。

そんな彼に貰った指輪を愛しく思いながら、校長室を後にする。

**********

突然の事だけれど、折角任されたのだから、精一杯頑張ろうと気合いを入れる。

―そう、目指すは「金八先生」!!

『きりーつ!!礼!!』


「初めまして、岩田先生の代理で今日から英語Aを担当します。日名木みすずです。どうぞよろ…」

クラス全員の顔を見ながら、自己紹介をしていると目線の先には、今朝見た顔が。

そう、朝のチカン騒動の彼がこのクラスにいたのだ!!
彼も、かなり驚いているようで、目を見開き口も開きっぱなしで動かない。

数秒後。
いつまでも驚いている訳にも行かないので、授業再開。

**********

授業も終わり、明日からのプリントを放課後取りに来て貰おうと、本日の当番を呼ぶ。
すると、なんの縁なのか、チカン騒動の彼・西堂真宏が当番だった。

そう、西堂くん。
校長先生と同じ、名前…。

朝の出席確認から、ずっと気になっていた。
これは、聞くチャンスかもしれない。

**********

そして、放課後。
職員会議が長引き、真宏を待たせる形になってしまったが、彼は律儀に待っていてくれた。

今朝の失態と待たせた事に対して侘びながら、プリントを用意する。

「…西堂くんって……校長と同じ名前なんだね?もしかして、何か関係あるのかなって…」
「あ、あのね、あたし実は、校長先生の大学の後輩で、先輩には本当にお世話になってて…」

「……です。」
「え?」
「兄です。………年離れてますけど。」

「えぇ?!うそっ」

「そんな話聞いたことないっ…そうだったんだ、和希さん何で黙ってたんだろう?」

「……和希さん、…へぇ本当だったんだ。校長(あいつ)と付き合ってるってウワサ」
「ちっちが……」
言われて、『しまった』と手で口を塞ぐ。


「大丈夫ですよ。黙ってますよ、俺。」
視線は下のまま、勢いよくネクタイを外す、真宏。

「そうじゃないのっあっあのっ……」
思いっきり慌てるみすずに対して、冷静にごそごそとみすずの背中で何かをしている。
気づくと、両手を背中で縛られて、身動きが取れなくなっていた。

「え…?何、してるの?」
「できた♪」

「俺は兄貴と全然似てなくて、女と間違われちゃうようなカマヤローだから、力に自身ないんで縛っちゃいました…」

そう言うと、彼の手がどんどん服の中へ侵入して……?!!

**********

はい。
「ホットギミック」で御馴染み、相原実貴先生のドキドキの生徒×先生です!!
校長であり彼氏である兄と、生徒であり校長の弟である彼との間で揺れる、みすず。
気づけば、弟に惹かれ始めてて……。

『禁断』好きな貴方に、是非読んで頂きたい!!


(担当 仲野)

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