まんだらけ宇都宮店 212本・5000本・・・

タイトルの数字を見て「ん？イチローの年間安打数？こっちはピート・ローズの生涯安打数かな？」などと思った方、悪いことは言いません。ここから先は読まないでください。

しかし、これらの数字を叩き出したのはまぎれもなく偉大なレコードホルダー達であることは声をDIEにして言いたい訳です。
前出の優秀なバッター達を始め、400戦無敗の格闘家や376連勝した大学水球部、69連勝した横綱etc・・・業の凄みを伝えるにはやはり数字がモノを言うのです。

それを踏まえて。
2002年に「212本」の作品に出演し、それをギネスブックに申請した事で単なる企画女優から一躍スターダムにのし上がったAV女優・朝河蘭。
そんな彼女の美麗なお姿がコミックでも拝める!!
それがこの『写真合体COMIC Hな写真撮らせてあげる』（寿ねね著/若生出版）。
内容的にはナンパハ○撮りモノを写真を交えつつコミック仕立てに構成。
様々な女の子が登場する中で端を飾っているのが我らが蘭サマ。

一応のストーリーがあるので表情を作っているのですが、これがまたカワイイんです。
こうしてみるとやっぱり綺麗な方だったんだなぁと改めてときめいたりして。
今はもう本名でフツーの女の子として暮らしているであろう彼女。
しかしどんな名前であろうと彼女の美しさ、エロチシズムは今も僕らの心とDVDに焼き付いている。

そして「5000本」。今や女性誌、TVにまで活躍の場を広げつつあるカリスマAV男優・加藤鷹。
その半生をコミック化したのはチョイ重目なテーマやドキュメント路線が特徴的な、女の子版アクション（なのか!?）、デザート！
鷹さんが原案という形で参加の『-鷹-5000人を抱いた男 AV男優・加藤鷹物語』（秋元奈美著/講談社）は、秋田のしがないサラリーマンだった鷹さんが上京して、出演本数「5000本」を越えるAV男優“加藤鷹”として成り上がるまでが描かれています。
当時話題になった元妻の女優との話も登場。
やはり女性誌だけあって加藤鷹。決して山本竜二とかなめだるま師匠ではないのです。
個人的にはこちらの方が絶対イイ話があると思うのですが。
それにたまたまテーマがAVなだけで描写もあくまでも少女漫画の範疇内。エロ度数は殆ど無いに等しいでしょう。
著者のAVに対する戸惑いみたいな物も随所に散りばめられていてちょっと新鮮です。

最後に、特にキーワードとなる数字は持っていないようですが、「騎乗位の天使」の異名を持ち、それが元で腰を痛め、リハビリを乗り越え見事返り咲いたという、アスリートといっても過言ではないエピソードを持つAVアイドル・長瀬愛。
なんと彼女も漫画になっています。時代ですねぇ。
『長瀬愛物語』（近石雅史著/マガジンマガジン）
こちらは男性誌掲載なので前述の鷹さんとは対照的にグッと踏み込んだ内容となっています。腰負傷の他に親バレなどお約束話もあり。

それにしてもこんな本が普通に出ているなんて、漫画ってスゴイと思います。
興味を持たれた方は是非！

（担当清水）