上村一夫ビブリオテーク04 Kamimura Kazuo Bibliothèrue 04 夢二 ゆめのまたゆめ
紹 介
出版社倒産のため連載中絶した作品が未発表・未完成の第8話を収録し初の単行本化
昭和の絵師上村一夫が大正の絵師竹久夢二を描く
夢二 ゆめのまたゆめ
夢二の妻、たまきと長男・虹之助との生活を主体に夫して、父親として、そして男としての人間・夢二の悩める姿。進路に悩み、洋画への転向を模索する姿。少年時代から憧れの存在であった竹久夢二へのオマージュ。愛したり愛されたり愛を喪って悲嘆にくれたりしながら続いていく人間生活というものが抱懐している。登場人物たちが怒鳴りあったり、闘争し殺し合ったりする波乱万丈の物語ではないことを告げている並々ならぬ伎倆をもって描かれた絵は華麗にまた切なく、美しい。それぞれ見落とされがちな小さな美や抒情。それを掬いとっていく物語。
「夢二 ゆめのまたゆめ」は、サンポウジャーナル発行の『コスモコミック』1978年(昭和53年)9月20日創刊号より連載された作品で、それまで「しなの川」「夢師アリス」「悪の華」など数々の名作・問題作を生んできた原作者・岡崎英生との事実上最後のコンビ作である。 掲載誌『コスモコミック』は「ついに出た!劇画界の本格豪華誌」のキャッチコピーのもと、上村のほか、石森章太郎、さいとう・たかを、赤塚不二夫、真崎守といった豪華な連載陣を揃えて創刊されたものの、サンポウジャーナルの倒産によって、わずか七号で休刊してしまったため、ほかの連載作品と同様、「夢二 ゆめのまたゆめ」も惜しむべきことに未完に終わっている。なお、単行本化は今回が初である。
収 録
未完成になった第8話の岡崎英生直筆生原稿の一部とその原作内容を完全掲載。
寄 稿
夢のつづき ─回想・上村一夫─ 岡崎英生
解題 森田敏也
購 入
仕様諸元
- ★書名: 夢二 ゆめのまたゆめ
- ★著者: 作・岡崎英生/絵・上村一夫
- ★判型: A5判
- ★頁数: 232P
- ★定価: 2,700円/本体2,500円+税
- ★発行: まんだらけ出版部
- ★ISBN4-86072-117-56 C0979