PUFFと怪獸倶楽部の時代 ― 特撮ファンジン風雲録 ―

内容紹介

70年代中盤――

アニメや特撮作品を論じるメディアが「何もなかった時代」に「ないなら作ればいい」と、 2つの怪獣同人誌が誕生しメンバーの活動が始まった。
ひたむきな情熱だけが、時代を動かす原動力に変わる。 人気ドラマ『怪獸倶楽部 空想特撮青春記』を生んだ原初特撮ファンたち、 魂の記録がついに単行本化!

初の国産特撮専門のファングループ『宙(おおぞら)』の会誌として始まったアニメ・特撮評論同人『PUFF』の中心人物であり、特撮・アニメ評論に関わる人物を多数輩出したことで知られる怪獣映画研究グループ『怪獸倶楽部(*)』のメンバーでもある著者・中島紳介の視点で綴った第一部と、各メンバーのインタビューを軸にそれぞれの怪獣倶楽部に迫る第二部で構成。

まんだらけZENBUに連載分に大幅加筆修正を加え、年表など資料ページも充実!

(*)『怪獸倶楽部』
特撮映画研究家、香山滋研究者として知られる竹内博の呼びかけで結成。
メンバーは安井尚志、金田益実、開田裕治、池田憲章、徳木吉春、岩井田雅行、西脇博光、氷川竜介、富沢雅彦、聖咲奇、井口健二、原口智生、米谷佳晃、平田実(順不同)。

仕様
A5ソフトカバー・564ページ (口絵4ページ含む)
定価2500円+税
発売日
2019年5月4日
・まんだらけ各店にて先行発売
・資料性博覧会DX会場にて販売分はサイン付き(なくなり次第終了です。ご了承ください。)
※一般書店は2019年5月31日発売となります。

目次

序文(氷川竜介)
第1部「PUFFと怪獸倶楽部への道」
第1章 SFと怪獣、特撮とドラマ─その意味を問う
第2章 おれたちは、滅びてゆくのかもしれない
第3章 PUFF,the Magic Dragon
第4章 怪獣映画が私たちをつくった
第5章 見知らぬ、明日。─ Tomorrow Never Knows ─
第6章 怪獣を見るな。怪獣になれ。

追記
・怪獣ファンジン年表

『PUFF』と富沢雅彦
・富沢雅彦「PUFF年代記(前編)」
「PUFF用語事典」
・「アニメーション思い出がたり」その109『PUFF』そして富沢雅彦(五味洋子)

第2部「それぞれの怪獸倶楽部」
・井口健二
・岩井田雅行
・聖咲奇
・開田裕治
・西脇博光
・徳木吉春
・池田憲章
・平田実
・原口智生
・「怪獸倶楽部」インデックス(1~5号+6号)
・元朝日ソノラマ「宇宙船」村山実編集長インタビュー
・年表「怪獸倶楽部の歩みと主な仕事 1973―1985」

あとがき