おまえは

世の中の不幸を

一身にせおって

生まれてきたのね・・・

ああ おまえはなんて

かわいそうな子なの

ただでさえ地獄のくるしみなのに

なおも苦しみを受けなければならない

まんだらけ出版発行 奇談シリーズ13 菅島茂「人間と怪物の間/のろいの地下室」

奇談シリーズ記念すべき第13弾!

貸本漫画史上、最も陰惨との呼び声も高い伝説の名作「人間と怪物の間」がついに登場!

凄惨な飛行機事故により両親を失った一組の姉弟。
遺された家族二人。共に歩んで手を取り合って。不幸な中にも幸せに生きていければよかったのだけど。

既に弟には、手も脚も、備わってはいなかったのです。

事故により全身を焼かれ、四肢を失いながらも奇跡的に生き延た弟・裕一とそれを見守り、共に暮らす姉の哀しい物語。

一人では生きていけない裕一の世話を甲斐甲斐しく続ける裕一の姉であったが、果てる事なき重責に疲れた姉は、ある日ついに限界を迎え、心の奥底に封じ込めていたはずのあらぬ想いに囚われてしまう。

私は、弟の為に幸せにはなれないのか?
裕一さえ居なければ・・・。

人間とは、怪物とは何か。救い無き金曜日が始まる。

C/W作品は小学館「小学4年生」昭和43年8月号別冊付録より「のろいの地下室」。

優しい父母に囲まれ健やかに育つ少女・リエ子はある日、友人との遊戯の最中に、母から決して立ち入ってはならぬと告げられた犬塚に立ち入ってしまう。
犬塚の地下室で人面犬身の不気味な生き物に出会ったリエ子は恐怖のあまり意識を失ってしまうのであった。
草むらで発見され、自室で目ざめたリエ子。犬塚での出来事を話すも、両親は歯切れ悪く、知らぬと告げるのみ。

しかし、その夜リエ子は両親の会話から衝撃の事実を知る事となる。
なんと人面犬身の怪物は、かつて双頭を持って生まれたリエ子の、切断された半身・タケシであったのだ!

10年前、リエ子を生かすために体を失ったタケシを不憫に思った両親はタケシを少しでも生き永らえさせ、その限りある時間を精一杯に共に過ごそうと、タケシの頭部を犬の体に移植したのだった。不揃いな頭と体に、永くは持つはずも無く、程なくしてタケシは天寿を全うする物と、誰しもが思ったが・・・。

のろいの地下室に呪詛の叫びがこだまする。こちらも「人間と~」に並ぶ必見の問題作。

東京漫画社「奇音」巻末の刊行案内に次回作として紹介されながらも実際には発行されていない幻の菅島作品「双頭の少女」と、内容的に親和性がありそうな所も気になる所です。

限定250部
A5判/作品解説・解題ペーパー付

定価:4,000円+税(予定)

販売方法

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